友人からアカデミーヒルズの六本木ライブラリーというメンバー制の図書館を紹介され、2009年12月からメンバーになりました。当初は無線LANでインターネットへ自由につなぐことが出来る、ゆったりとした景色の良い図書館として利用していました。
そのうちに、会員向けの無料セミナーである「ライブラリートーク」があることを知り、徐々に参加するようになりました。そんな軽いノリでたまたま参加したのが4月12日のVisionary Institute 2010 World Cafe の第1回のオリエンテーションでした。
会場に入って驚いたのですが、いつものライブラリートークは、本を出版された方がご自分の本を紹介するという印象が強かったのですが、ここでは、グループ毎のテーブルが出来ていて、話し合いをするような、そんな感じでした。つまり、ここでは5-6人が1つのテーブルになるようにテーブルをそろえてあり、各テーブルにはテーブルいっぱいの大きさの模造紙が置かれていて、マーキングペンとお菓子が置かれていました。また、会場の入り口にはコーヒーや紅茶がセルフサービスで利用するように用意されていました。今までのライブラリートークとは全く違う空間が演出されていました。
始まりはファシリテーターの薄羽美江さんによる、ワールド・カフェとはどんなもので、これから皆さんにどんなことを体験してもらうかを説明されました。対話のテーマは、「今、私たちが学ばなければならないこと」でした。何か楽しそうなのですが、やはり初対面の人と話しをするのはお互いに抵抗があるのではと思っていました。しかし、話し始めてすぐに、皆さん打ち解けて、自由に思っていることを話し始めたので、皆さんの言うことを抵抗なく聞いておりました。また、模造紙の使い方や何色もあるマーキングペンの色の使い分けなどが分かりませんでしたが、何でも書いてよいということでしたので、自分の言ったことを自分の近くに書き留めました。15分程度だったか時間は忘れましたが、そのグループでの話し合い時間が経ってしまうと、そのテーブルはホストと呼ばれる1人を残して、他のメンバーは別のグループのテーブルへ移動し、お互いのグループの話を説明しました。
やはり、一番目の印象はこのようなラフな、カフェで友達とリラックスして話をする雰囲気の心地よさと、二番目の印象としては、別のテーブルに行ってそれぞれのテーブルの話を聞いていると、自分たちの話の視点と全く異なる視点での話し合いが行われていたことへの新鮮な驚きでした。
会社で日頃行っている会議とは全く違う、特にいつも特定の人だけが話していて、なんとなくその意見に流されると言うものとは全く違って、短い時間に色々な意見が交わされるという新鮮さを感じました。
だいぶ後になってから、薄羽美江さんに寄せられたメールを読むことが出来て、そのうちの1つが私の参加したグループのホストの方の書かれたものであることに気付きました。なにしろご自分で週末農業をしていて、その特徴は無農薬の有機栽培であるということでしたので、すぐに記憶が蘇りました。ご本人は、最初は皆さんが緊張されているということでこの話を切り出したそうです。私は、「今、私達が学ばなければならないこと」のテーマとして大切なことだと思いましたので、第1ラウンドはその話題を膨らましてゆきました。第2ラウンドは別のテーブルへ移動し、そのテーブルのホストの方から、そのテーブルでの様子を聞き、他の人はそれぞれのテーブルでの会話を紹介しあいました。そこでは、私は週末農業の話をしたところ、皆さん同じように関心を持たれていて、確実にこの話題が他のテーブルへも伝わって行った事は、最後に各テーブルへ戻って議論を尽くした後、各ホストがされた発表に引用されていたことからも確認できました。このときのホストであった橋場崇顕さんとは、その後の回のWorld CafeやSeminarで何回かお会いすることがありました。
この新鮮な体験をもっと学びたくて、薄羽美江さんの推薦されている図書の「ワールド・カフェ - カフェ的会話が未来を造る」という本を、先ず買いました。この本は一気に読んでしまいました。もっとワールド・カフェのことを知りたくて、残りの2冊の推薦図書も同様に読みました。
「ワールド・カフェ - カフェ的会話が未来を創る」アニータ・ブラウン、ディビッド・アイザックス著 ヒューマンバリュー出版刊
「ダイアローグ 対立から共生へ、議論から対話へ」デヴィッド・ボーム著 英治出版刊
「出現する未来」P.センゲ、O.シャーマー、J.ジャウォースキー、野中郁次郎、高遠裕子著 講談社刊
このようにして始まったワールド・カフェへの参加ですが、今後どのようになっていったかはこのページの右上にある星の形に作られたクッキー(会員の1人の方がワールド・カフェに参加された方へのプレゼントとして作ってこられた手作りのもの)の写真をクリックすると全体の目次のページに飛びます。こんなに長い付き合いになるとは始めた頃には思ってもいませんでした。
また推薦図書ではありませんが、「ワールド・カフェをやろう!」香取一昭、大川恒著 日本経済新聞出版社刊というワールドカフェの本もありましたので、こちらも読んでみました。
Visionary Institute - 2010の索引ページに戻る
Masahiro Koshiroまた推薦図書ではありませんが、「ワールド・カフェをやろう!」香取一昭、大川恒著 日本経済新聞出版社刊というワールドカフェの本もありましたので、こちらも読んでみました。
Visionary Institute - 2010の索引ページに戻る
バナーを作成
Visionary Institute - 2010の索引ページに戻る