2010年5月31日月曜日

Visionary Institute 2010 World Cafe 第3回 「未来を発見するデザイン」 参加事前予習 再々考 アイデアマップを利用したら


アイデアマッピングはマインドマッピングをベースにしていて、マインドマップではアイデアの整理段階で大切なものが取り除かれる可能性がありますが、アイデアマップでは、アイデアをハイブリッドにする事により、それを排除しようとする考えのようです。ただし、私はマインドマップ自体よく知らないので、マインドマップがハイブリッドでないという確信はありませんが、著者はマインドマップ生みの親のトニー・ブザンさんのところでトレーナーをしていて、この方法に気づき、以後この方法を実践しているようです。
ワールド・カフェでは対話のやり方には言及しているのですが、図や文章による対話の整理方法については言及していません。つまり、それは何が正解だというわけではなく、そのグループで普段慣れている方法を使えばよいわけです。
そこで、マインドマップを使ったらどうだろうかと考えたわけですが、その検討過程でアイデアマップというものに出会いました。
以下は「アイデアマップ」という本の第9章チームマッピングをワールド・カフェで応用したらどうなるかを本文から抜き出したものに付け加えました。
1.始める前に、テーマとプロセスを確認する
全員がテーマを明確に理解していることが、絶対に欠かせません。プロセスも、最初にそれぞれのグループで対話し、各テーブルの代表を1人残して、それ以外の人は別のテープルへ移り、元のテーブルで話されたことをそれぞれ話して、対話を盛り上げてゆくということを理解していることです。
2.対話を始める前に、テーマについて自分なりに考え、アイデアマップを下書きしておく
重要なのはそれぞれの独自の思考を促すことです。一般的な会議では、アイデアを出すのは1人だけという事になりがちで、チーム全体がその思考の流れに引き込まれてしまいがちになります。
3.各自順番に考えてきたアイデアマップをテーブル上の紙に書きながら説明する
他人の発表はよく聴くようにし、批評はしないで、その情報を皆で共有します。発表している間に、自分自身で新しいアイデアがひらめいたら、その場で自分のマップに書き加えましょう。

4.最初の整理統合
メンバー全員のマップにある全ての情報を盛り込んだ大きなアイデアマップを作ります。
5.優先順位を決めます
例えば、会社の戦略会議の例をとると、2通りの優先順位で決めます。1つは、組織全体の成功に不可欠な対応策という観点。2つめは、チームとして短期間に実績があげられるという観点。そのようにして、それぞれのアイデアを示す枝に優先順位番号を付けてゆきます

6.選ばれた枝の優先順位の一番高いテーマについて全員で対話しながら、その枝にアイデアを付け加えたり、下位の枝を整理統合したりしてグループとしての意見をまとめてゆきます。
7.テーブルのメンバーの入れ替えが行われた後について
テーブルに有る大きなマップに自分たちと同じようなテーマがあればその枝に連なる枝を付けてそこに記入してゆきます。同じテーマの枝がなかったら、空いているスペースに枝を足して対話を広げてゆきます。そして、再度、優先順位を見直して、新たに優先順位の一番高いものについての対話を行い、他グループの意見に影響された後の、グループとしての意見にまとめてゆきます。
8.それぞれのテーブルでの結論を代表者が全員の中で発表します。
補足.この文章だけでは、アイデアマップがどんなものか想像できないと思いますので、時間を見つけて例を作成してここに、載せたいと思います。

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