2010年7月15日木曜日

Visionary Institute 2010 World Cafe 第5回 「日本は変わった。変わるために努力したのだ」 参加報告


今回の対話テーマは「日本は変わった。変わるために努力したのだ。」と未来に言われるために何が必要か?
です。
最初に全体の結論から。以下の図は各グループの発表を1つのマップに全体の結論としてまとめてみました。

次に、今回のWorld Cafeで最後にそれぞれのグループのリーダーから発表された結果を図式化しました。
グループAの発表
1.異文化も含めた異なるものを受容する
2.少数派になることを恐れない
グループAの発表の図式化

グループBの発表
1.あこがれが必要
グループBの発表の図式化

グループCの発表
1.やる気を触発するリーダーが必要
グループCの発表の図式化
グループDの発表
1.職人(マイスター)を大事にする
グループDの発表の図式化
グループEの発表
1.お金が必要。文化と経済は両輪
グループEの発表の図式化
以下が、私がホストをつとめたグループEを定点観測した結果です。
セッション1(グループ内での対話)
1.変えようとした、または成功したリーダーが必要。 また、他力本願ではなく、自らがリーダーになるという心意気が必要
2.文化が必要。理由は、日本人が文化をきちんと理解できれば良くなるので
セッション1のテーブルクロスを図式化してみました
セッション2(ホストだけテーブルに残して他のテーブルへゆきお互いの話し合いを共有する)
1.自信が必要
.教育が必要。理由は、日本古来の文化を継承するのが大切だから
セッション2のテーブルクロスを図式化してみました
セッション3(元のテーブルへ戻って、行った先での話を共有する)
1.発信力が必要。日本人は楽しみながら積み重ねていって自信になる
2.外の情報を取り入れることが必要
3.サブカルチャーの輸出が必要
セッション3のテーブルクロスを図式化してみました
セッション4(セッション3までのことを踏まえてテーブル内で更に対話した)
1.教育が必要
2.日本ならではのアイデンティティが必要
セッション4のテーブルクロスを図式化してみました

2010年7月9日金曜日

Visionary Institute 2010 Seminar 第4回 福原義春氏「未来をつくるイノベーションのための文化資本」 サマリー


今回のお話は株式会社資生堂名誉会長 福原義春氏の「未来をつくるイノベーションのための文化資本」と題しての講演で、つい2時間ほど前に終わりましたので、記憶がさめやらぬまに記録しました。
日本の経済はグローバルでの地位が、バブル期をピークとしてかなり下落している。この状況を改善するには日本独特の文化にてこ入れをして、前面に出して経済活動をすることが重要であるとおっしゃっておられました。
以下は、お話のキーワードをメモしたものです。
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2010年7月5日月曜日

「だから人は本を読む」福原義春著 東洋経済新報社を読んで


1人の人が、その人生で経験できる事は限られている。だから本を読むことで、先人の知恵、経験などを学ぶべきである。いづれ「人はどう生きるべきか」を考えることがある。そんな時のヒントが本の中にある。だから、本は暇な時に読むと考えるのではなく、時間を作ってでも読むものと言っておられると思います。
幾つか印象に残ったところのうち3つを抜粋してご紹介します。
1つめは、画家ゴーギャンは失意のうちに世を去る5年前に完成させた大作に
われわれはどこから来たのか
われわれは何者か
われわれはどこへ行くのか
と書きつけた。この人間にとっての最終の問いの答えも、それこそ多くの本の中に少しづつ埋もれている。ゴーギャンの生き方だってモームの「月と六ペンス」という素晴らしい作品に生き生きと 描写されているのだ。
2つめは、やなせたかしさんが、その本質的な思いを子供達に伝えようとしているということで、「アンパンマンのマーチ」の一部を紹介されている。
そうだ うれしいんだ
生きる よろこび
たとえ 胸の傷がいたんでも
なんのために 生まれて
なにをして 生きるのか
こたえられない なんて
そんなのは いやだ!
3つめは、著者が資生堂の社長をしている間に、会社が創業120年の記念の年を迎えるにあたって、「木を植えた人」という本を、全世界の社員に贈った。この本は日々コツコツとどんぐりの種を蒔き、成長した木が、やがては大きな森になり人々の役にたったという話で世界中の多くの言語に翻訳されているので、その国の言語の本を配り、1つの目的に向かって急がずに絶えざる努力をすれば思いがけない成果が現れるというメッセージを伝えた。
以上が私の特に印象に残った部分です。
また、著者は「生きることは学ぶことだ」、つまり、人というのは生きている間中、学んでいるのだと一貫して思ってきたと言っておられます。この本のタイトル「だから人は本を読む」はそんな思いから付けられたものと思います。
著者はこの本の中では14冊の本を推薦しておりますが、以前、書店の企画で三冊の本を推薦するというブックフェアで著者が推薦したのが、以下の3冊でした。
1.ラ・ロシュフコー箴言集 (人間の真理)
2.ドラッカー「企業とは何か」 (企業の真理)
3.ご冗談でしょう、ファインマンさん (人生の真理)
・推薦書籍のご紹介

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