2011年11月10日木曜日
「金子 みすゞ ふたたび」今野 勉 小学館文庫を読んで
こだまでしょうか
「遊ぼう」っていうと
「遊ぼう」っていう。
「ばか」っていうと
「ばか」っていう。
……
東日本大震災のとき、コマーシャルが自粛され、NHK以外の全ての局でACの製作したコマーシャルが何度も何度も流されていました。これがきっかけで金子みすゞの本を買ったわけではありません。
佐治晴夫先生が、講演会で度々その詩を引用されていたので興味があり、紀伊国屋で見かけたので買いました。
先生は宇宙科学者で宇宙を研究され、大学での講義もさることながら、一般の方やお子さんに分かりやすく講義や、今は鈴鹿の地元の新聞に連載をされております。
先生は金子みすゞの話をバチカンでパウロ二世に説明されたという話を講演でされておりました。
そのときに「星とたんぽぽ」という詩を紹介されました。この本ではその続きが書かれていました。
青いお空の底ふかく、
海の小石のそのやうに、
夜がくるまで沈んでる、
昼のお星は眼に見えぬ。
見えぬけれどもあるんだよ、
見えぬものでもあるんだよ。
散ってすがれたたんぽぽの、
瓦のすきに、だァまって、
春のくるまでかくれてる、
つよいその根は眼に見えぬ。
見えぬけれどもあるんだよ、
見えぬものでもあるんだよ。
この詩は、先生が星は一日中見えているのだけれども、昼間は周りが明るすぎでみづらくなっている。身の回りでも、実際は見えていても見過ごすことがあるということを言われているのだと思います。そのことを、身をもって知るために昼間の天文台を作られました。
この本は、金子みすゞの詩集ではありません。金子みすゞの生い立ちに沿って、その時々に作られた作品を紹介しています。母、海と空の自然、そして子供などがテーマとなっているのは生い立ちと生まれ育った海の近くの環境などが影響されています。
読んでみて、子供のための童謡とはことなり、それぞれが奥が深く、生い立ちに重ねてみると、悲しい詩が多いという印象です。
この本の、最後は以下の詩でしめくくられておりました。
雪
誰も知らない野の果で
青い小鳥が死にました
さむいさむいくれ方に
そのなきがらを埋めよとて
お空は雪を撒きました
ふかくふかく音もなく
人は知らねど人里の
家もおともにたちました
しろいしろい被衣着て
やがてほぼのぼあくる朝
空はみごとに晴れました
あをくあをくうつくしく
小さいきれいなたましひの
神様のお国へゆくみちを
ひろくひろくあけようと
金子 みすゞ記念館のホームページにも愛されている詩が載っております。
金子 みすゞの詩には港の風景や当時の町の様子が描かれております。仙崎という港町に行ってみたいと思いました。
・書籍のご紹介
ラベル:
vision,
Visionary Institute,
world cafe,
ワールドカフェ,
金子みすゞ,
佐治晴夫
2011年7月18日月曜日
Visionary Institute World Cafe 緊急セミナー 「これまでの日本・これからの日本」 参加報告
昨年の4月から9回に渡った株式会社エムシープランニング代表の薄羽美江さんの企画は「20世紀の忘れもの」から「21世紀の贈りもの」へと進化・深化させて、真の価創造に向かいたいという想いを実践する場を提供され、今年の1月7日で完結しました。
このようにWorld Cafeは完結して、薄羽さんは当初から言われていた、この成果を本にまとめるという作業を始めていたときに3月11日の災害が起きました。これだけの大きな災害を経験し、これからの日本に何が必要かというテーマへの思いがどのように変わるのかを確かめたいという思いからか緊急セミナーを企画され、7月11日に行われました。そのVISIONARY INSTITUTE 緊急セミナー ~佐治晴夫:これまでの日本・これからの日本~を受けて、このテーマで皆さんが対話されました。
各グループ発表の薄羽さんの記録
各グループ発表の薄羽さんの記録を図式化してみました
Aグループの発表
1.原発から学んだのは「情報の質」、「正しい情報を得る」です。
2.リーダー不在と言われていますが、自分を持っていれば絶対に乗り越えられる。「自信」を持ちましょう。
3.こういう時には「女性の時代」です。なでしこJapanが活躍しています。「なでしこJapanの希望」。
この時点で、なでしこJapanはベスト4まで進んでいました。3日後の18日早朝、アメリカとの決勝戦で同点、PK戦で日本が勝ち、初めての世界一になりました。これは、日本人に大きな勇気を与えてくれました。
Aグループのテーブルクロス
Aグループのテーブルクロスを図式化してみました
Bグループの発表
1.復興は現状維持ではなく、「飛躍」をしなければならない。
2.自立して自分の意見を言えるようにしよう。批判ではなく、自分の意見をもちたい。
Bグループのテーブルクロス
Bグループのテーブルクロスを図式化してみました
Cグループの発表
「情報のリテラシーが必要」
頑張ろう日本が心に響かない。
昔からの価値観で今回のことが起きてしまった。価値観を変えるチャンス。
仲間を大事にすることは、仲間以外を敵にする。
原発での自分の生命を守る「情報」が得られなかった。
Cグループのテーブルクロス
Cグループのテーブルクロスを図式化してみました
Dグループの発表
私たちは「個という自分自身」と「組織」との行き来をしたほうが良い
個人としても世界に発信し、組織としても世界に発信するには、その両方を行き来できる必要がある。
Dグループのテーブルクロス
Dグループのテーブルクロスを図式化してみました
本日の私の他花受粉の軌跡 ( Eグループから出発 )
1.Eグループでの対話
1.自然には想定外はない。自分自身のこれからに想定外の事があった時の備えを考えるきっかけになった。
2.自分が被災者でなかったが、人のために自分が出来る範囲で一生懸命すればよい。
3.大震災の日に情報難民になった。携帯、インターネットがつながりにくかった。
4.普段便利と思われていたものがなくなってみて、なくても問題ないことが分かった。無駄の多い社会だ。
5.人間も自然の一部なので、自然と共生してゆく道を大切にする。
2.Bグループでの対話(ラウンド1)
それぞれのグループでの対話を発表
1.このテーブルでの対話(震災のときに何をしていたのか)
1.1入院していたご主人をお見舞いに行っていて帰宅できず
1.2誕生日パーティの最中で、それぞれを大切にしなければと感じた
1.3鉄道会社では、事務部門も全員現場にでて、こういうときには燃えた
1.4超高層ビルで働いていて、無事で生きていて良かったと感じた
2.別のテーブルでは
2.1買占めが起きた(自分達の身近な人を守る母の行動ではないか)
2.2メディアが信用できなかった
3.別のテーブルでは
3.1想定外のことが起こったので、どうしたらよいのかという問題提起
3.2緊急時には国家レベル、県、市町村レベルでこういうことの対応を予め考えていなければならないのでは
4.別のテーブルでは
4.1何でも手に入る時代、このような事態で何が必要かを考えさせられた?いらないものが多い。
4.2正しい情報が手に入らないことがどれほど不安にさせられるかを痛感した
ここでの対話
持続可能な社会作りが大事で、自給自足のできる小さなコミュニティを大切にしたい
グローバルな社会では自ら生産しなくても海外から輸入すればよいが、そこで災害が起きたときのことも考えておく必要がある
3.グループでの対話(ラウンド2)
1.このテーブルで起きたこと
1.1個がそれぞれの発言ができるようになれば多様性が生まれる。その上で組織的な視点が必要。
1.2お母さんの買占めも個としての視点だったが、組織的な思考も必要ではないか
1.3個と組織を行き来するのが大事
ここでの対話
日本は戦後ロボットにされてしまった。自分で考えなくなってしまった。強いリーダーシップもない。
私たちは西洋と東洋の文化を持っているのは先進国は日本だけです。それが21世紀を支配できる。
どん底をバネに変えるチャンスである。「希望」と「夢」
理想を考え直さないといけないのではないか
環境との共存が大事
4.元のEグループに戻っての対話
悪いことをバネにして伸びる。そのときには「夢」と「希望」が大事
自分自身の足で立つことが大事だとあらためて思った。周りに踊らされずに、自分で意識できるようにする。
自分の五感で感じることが大事。
Eグループの発表
1.震災のときに停電になって情報難民になってしまった。
2.本当に必要なものが何なのかを考えるきっかけになった
3.自然との共生がひつようではないか?
4.戦前の日本は誇りを盛っていいような良いものがあった。もっと誇りを持ってよいのではないか?
日本人は東洋思想と西洋思想をバランスをとっている。「夢」と「希望」を持ちなさい。
このとき、まさに地震が起きて(茨城県南部最大震度4)、発表が一時中断。
六本木ヒルズ49階ではそれほど大きな揺れではありませんでしたが、すぐに館内アナウンスがありました。
Eグループのテーブルクロス
Eグループのテーブルクロスを図式化してみました
Fグループの発表
私たちに必要なのは価値観の転換がひつようではないか?
価値観の転換は1人では難しいので対話が必要ではないか
Fグループのテーブルクロス
Fグループのテーブルクロスを図式化してみました
今回のまとめ
1月に同じテーマで対話したときと明らかに違う視点がありました。1月の視点は、豊かになった日本人にハングリー精神が欠けていて、再び成長するためには意識の変革が必要ではないかというものでした。今回の視点は東日本大震災後の対話ということで、情報が多くのグループで話題になりました。「情報発信者は今何が必要かを理解し、正しい情報を発信すること。それを受け取る側は、多くの間違った情報から正しい情報を選別できる目を持つこと」でした。また、これから前に進むための心構えとして、「夢」、「希望」、「自信」がキーワードとなりました。全く同じテーマの前回と見比べてみるのも良いと思います。
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このようにWorld Cafeは完結して、薄羽さんは当初から言われていた、この成果を本にまとめるという作業を始めていたときに3月11日の災害が起きました。これだけの大きな災害を経験し、これからの日本に何が必要かというテーマへの思いがどのように変わるのかを確かめたいという思いからか緊急セミナーを企画され、7月11日に行われました。そのVISIONARY INSTITUTE 緊急セミナー ~佐治晴夫:これまでの日本・これからの日本~を受けて、このテーマで皆さんが対話されました。
各グループ発表の薄羽さんの記録
各グループ発表の薄羽さんの記録を図式化してみました
Aグループの発表
1.原発から学んだのは「情報の質」、「正しい情報を得る」です。
2.リーダー不在と言われていますが、自分を持っていれば絶対に乗り越えられる。「自信」を持ちましょう。
3.こういう時には「女性の時代」です。なでしこJapanが活躍しています。「なでしこJapanの希望」。
この時点で、なでしこJapanはベスト4まで進んでいました。3日後の18日早朝、アメリカとの決勝戦で同点、PK戦で日本が勝ち、初めての世界一になりました。これは、日本人に大きな勇気を与えてくれました。
Aグループのテーブルクロス
Aグループのテーブルクロスを図式化してみました
Bグループの発表
1.復興は現状維持ではなく、「飛躍」をしなければならない。
2.自立して自分の意見を言えるようにしよう。批判ではなく、自分の意見をもちたい。
Bグループのテーブルクロス
Bグループのテーブルクロスを図式化してみました
Cグループの発表
「情報のリテラシーが必要」
頑張ろう日本が心に響かない。
昔からの価値観で今回のことが起きてしまった。価値観を変えるチャンス。
仲間を大事にすることは、仲間以外を敵にする。
原発での自分の生命を守る「情報」が得られなかった。
Cグループのテーブルクロス
Cグループのテーブルクロスを図式化してみました
Dグループの発表
私たちは「個という自分自身」と「組織」との行き来をしたほうが良い
個人としても世界に発信し、組織としても世界に発信するには、その両方を行き来できる必要がある。
Dグループのテーブルクロス
Dグループのテーブルクロスを図式化してみました
本日の私の他花受粉の軌跡 ( Eグループから出発 )
1.Eグループでの対話
1.自然には想定外はない。自分自身のこれからに想定外の事があった時の備えを考えるきっかけになった。
2.自分が被災者でなかったが、人のために自分が出来る範囲で一生懸命すればよい。
3.大震災の日に情報難民になった。携帯、インターネットがつながりにくかった。
4.普段便利と思われていたものがなくなってみて、なくても問題ないことが分かった。無駄の多い社会だ。
5.人間も自然の一部なので、自然と共生してゆく道を大切にする。
2.Bグループでの対話(ラウンド1)
それぞれのグループでの対話を発表
1.このテーブルでの対話(震災のときに何をしていたのか)
1.1入院していたご主人をお見舞いに行っていて帰宅できず
1.2誕生日パーティの最中で、それぞれを大切にしなければと感じた
1.3鉄道会社では、事務部門も全員現場にでて、こういうときには燃えた
1.4超高層ビルで働いていて、無事で生きていて良かったと感じた
2.別のテーブルでは
2.1買占めが起きた(自分達の身近な人を守る母の行動ではないか)
2.2メディアが信用できなかった
3.別のテーブルでは
3.1想定外のことが起こったので、どうしたらよいのかという問題提起
3.2緊急時には国家レベル、県、市町村レベルでこういうことの対応を予め考えていなければならないのでは
4.別のテーブルでは
4.1何でも手に入る時代、このような事態で何が必要かを考えさせられた?いらないものが多い。
4.2正しい情報が手に入らないことがどれほど不安にさせられるかを痛感した
ここでの対話
持続可能な社会作りが大事で、自給自足のできる小さなコミュニティを大切にしたい
グローバルな社会では自ら生産しなくても海外から輸入すればよいが、そこで災害が起きたときのことも考えておく必要がある
3.グループでの対話(ラウンド2)
1.このテーブルで起きたこと
1.1個がそれぞれの発言ができるようになれば多様性が生まれる。その上で組織的な視点が必要。
1.2お母さんの買占めも個としての視点だったが、組織的な思考も必要ではないか
1.3個と組織を行き来するのが大事
ここでの対話
日本は戦後ロボットにされてしまった。自分で考えなくなってしまった。強いリーダーシップもない。
私たちは西洋と東洋の文化を持っているのは先進国は日本だけです。それが21世紀を支配できる。
どん底をバネに変えるチャンスである。「希望」と「夢」
理想を考え直さないといけないのではないか
環境との共存が大事
4.元のEグループに戻っての対話
悪いことをバネにして伸びる。そのときには「夢」と「希望」が大事
自分自身の足で立つことが大事だとあらためて思った。周りに踊らされずに、自分で意識できるようにする。
自分の五感で感じることが大事。
Eグループの発表
1.震災のときに停電になって情報難民になってしまった。
2.本当に必要なものが何なのかを考えるきっかけになった
3.自然との共生がひつようではないか?
4.戦前の日本は誇りを盛っていいような良いものがあった。もっと誇りを持ってよいのではないか?
日本人は東洋思想と西洋思想をバランスをとっている。「夢」と「希望」を持ちなさい。
このとき、まさに地震が起きて(茨城県南部最大震度4)、発表が一時中断。
六本木ヒルズ49階ではそれほど大きな揺れではありませんでしたが、すぐに館内アナウンスがありました。
Eグループのテーブルクロス
Eグループのテーブルクロスを図式化してみました
Fグループの発表
私たちに必要なのは価値観の転換がひつようではないか?
価値観の転換は1人では難しいので対話が必要ではないか
Fグループのテーブルクロス
Fグループのテーブルクロスを図式化してみました
今回のまとめ
1月に同じテーマで対話したときと明らかに違う視点がありました。1月の視点は、豊かになった日本人にハングリー精神が欠けていて、再び成長するためには意識の変革が必要ではないかというものでした。今回の視点は東日本大震災後の対話ということで、情報が多くのグループで話題になりました。「情報発信者は今何が必要かを理解し、正しい情報を発信すること。それを受け取る側は、多くの間違った情報から正しい情報を選別できる目を持つこと」でした。また、これから前に進むための心構えとして、「夢」、「希望」、「自信」がキーワードとなりました。全く同じテーマの前回と見比べてみるのも良いと思います。
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佐治晴夫
2011年7月13日水曜日
Visionary Institute 緊急セミナー 佐治晴夫氏「これまでの日本・これからの日本」リベラルアーツから創造する未来の価値 サマリー
今回、7月11日の六本木ヒルズでのご講演は、3月11日の東日本大震災から4ヶ月が過ぎたこの日に東日本大震災を振り返り、これからどのようにして行くべきかについて、宇宙と物理を専門とされ、音楽にも詳しい、まさにリベラルアーツを語るにふさわしい佐治晴夫先生がお話をされました。
まずは、自分が思っている自分と他人から見える自分とは異なっている。それ故、自分のこと(地球のこと)を知っていないということを知るのが非常に大切です。放射線の問題、原発の問題、宇宙の問題、地震の問題を分かっていない。そのことを知っていただくために今日のお話をされるということでした。
自分のことは自分では分からない。地球も地上からではその全体像が見えない。3年前にその使命を終えてつきに衝突して尽きた月探査衛星が月に落ちる前に撮った月から昇ってくる地球の姿が捉えられている。まずはこの映像をみて、なるほどと感じていただく。
1.地球を直径1mのボールに例えると
地球の周りの空気の厚さはたった1mmです。海の深さは0.5mm位です。その下に3mm程度の薄い皮が十数枚重なっていて、そのなかの地球の中の大部分はどろどろとした成分のものが対流しているのです。このような状況で断層が少しずれただけで今回のような大地震が発生するわけです。地震は避けようがない。だから、今回震災にあわなかった人たちも、その場に居合わせた可能性はあったわけで、これからもそういう場面に自分は居合わせないという保障はないわけで、震災はわれわれ全体の事として考えなければならない。
地球の周りの空気の厚さはたった1mmです。海の深さは0.5mm位です。その下に3mm程度の薄い皮が十数枚重なっていて、そのなかの地球の中の大部分はどろどろとした成分のものが対流しているのです。このような状況で断層が少しずれただけで今回のような大地震が発生するわけです。地震は避けようがない。だから、今回震災にあわなかった人たちも、その場に居合わせた可能性はあったわけで、これからもそういう場面に自分は居合わせないという保障はないわけで、震災はわれわれ全体の事として考えなければならない。
2.人類の創生
人類創世記はアフリカで大地震で地面が裂け砂漠ができて、そこにサルが残された。生き残るために4つ足では不自由なので立ち上がり、その結果として頭が大きくなり進化してきました。つまり、ここでは地震によって人が育ったわけです。このように、世の中のことは、プラスのこととマイナスのことが同じ量だけあってバランスをしているのです。
人類創世記はアフリカで大地震で地面が裂け砂漠ができて、そこにサルが残された。生き残るために4つ足では不自由なので立ち上がり、その結果として頭が大きくなり進化してきました。つまり、ここでは地震によって人が育ったわけです。このように、世の中のことは、プラスのこととマイナスのことが同じ量だけあってバランスをしているのです。
3.衛星の衝突
宇宙には無数の隕石が漂っていて、その1つが地球にぶつかっても地球にはダメージが生じるが、地球にぶつかったために今の4季のある地球がある。月が地球にぶつかったことにより地軸が23.6度傾き4季ができました。その月が地球にぶつかった後、地球の周りを回っていることにより月からの引力の力をうけ、この23.6を保っているのです。災い転じて福となすではないのすが、可能性の低い偶然が重なった結果と考えるのではなく、起こるべくしえ起こったとも考えられるわけです。この偶然がなかったら、地球は地軸が垂直で高速に回転するため、空気の層が嵐のように吹き荒れて、その大きな音により、今のような静寂の世界ではないので、音楽を楽しめなかった、つまり、音楽がなかったとも言えます。
宇宙には無数の隕石が漂っていて、その1つが地球にぶつかっても地球にはダメージが生じるが、地球にぶつかったために今の4季のある地球がある。月が地球にぶつかったことにより地軸が23.6度傾き4季ができました。その月が地球にぶつかった後、地球の周りを回っていることにより月からの引力の力をうけ、この23.6を保っているのです。災い転じて福となすではないのすが、可能性の低い偶然が重なった結果と考えるのではなく、起こるべくしえ起こったとも考えられるわけです。この偶然がなかったら、地球は地軸が垂直で高速に回転するため、空気の層が嵐のように吹き荒れて、その大きな音により、今のような静寂の世界ではないので、音楽を楽しめなかった、つまり、音楽がなかったとも言えます。
4.地球とどう向かい合っていくのか
災害は忘れられたころにやってくる(寺田寅彦)と言っています。今回の津波は想定外でしたといっている人がいますが、今まで30mを越える津波が来たことは歴史が物語っています。地震が人類を作り、地震が人間を壊してゆく。50年に一度、夜が来る(新月)。そのときに人間は何をするか考えて見なさい。
災害は忘れられたころにやってくる(寺田寅彦)と言っています。今回の津波は想定外でしたといっている人がいますが、今まで30mを越える津波が来たことは歴史が物語っています。地震が人類を作り、地震が人間を壊してゆく。50年に一度、夜が来る(新月)。そのときに人間は何をするか考えて見なさい。
以上は自然と人類がいかに密接にかかわっているのかを知ってほしいということです。
5.原発について
原子の世界は確率で動いていて、制御できない。ほかの世の中は熱力学の第2法則で動いているが、原子はこの原理に反しているので、制御するのは難しい。原子力がよいと言っている人たちは、地球の温暖化という一点から、他のエネルギーは温暖化を加速したり、コストがかかりすぎて実用にならないとかを根拠にしていて、安全性の根拠は使ったエネルギーの廃棄に多くの年月がかかり、その保管コストや保管中にエネルギーがもれるというリスクなどを隠したまま、安全だ、コストが安い、クリーンだなどと言っているのだ。何かを隠して守ろうとする人は、何かを壊す人になる。こういう人が核の爆発ボタンを押すのである。何かを守ろうとする人は、それを攻撃する人を攻撃するのです。これが人間の本質です。母親は自分の子供をかわいがって抱いているその手で、自分たちを攻撃しようとしている人たちをその手で殺すことをします。
原子の世界は確率で動いていて、制御できない。ほかの世の中は熱力学の第2法則で動いているが、原子はこの原理に反しているので、制御するのは難しい。原子力がよいと言っている人たちは、地球の温暖化という一点から、他のエネルギーは温暖化を加速したり、コストがかかりすぎて実用にならないとかを根拠にしていて、安全性の根拠は使ったエネルギーの廃棄に多くの年月がかかり、その保管コストや保管中にエネルギーがもれるというリスクなどを隠したまま、安全だ、コストが安い、クリーンだなどと言っているのだ。何かを隠して守ろうとする人は、何かを壊す人になる。こういう人が核の爆発ボタンを押すのである。何かを守ろうとする人は、それを攻撃する人を攻撃するのです。これが人間の本質です。母親は自分の子供をかわいがって抱いているその手で、自分たちを攻撃しようとしている人たちをその手で殺すことをします。
つまり、考え方の出発点は、自分は被害者であり、加害者であるということを認識することから始めるのがたいせつである。
ここで、想定外ということはあり得ない。過去を調べれば、同じことが何度も起きていることが分かるということを的確に詩にしているのが、金子みすゞの「しけ玉」というものです。
夕燒のなかに、しけだまが赤いよ。
しけだまの下では、仔牛(べえこ)があそぶよ。
もういつからか、あがつたきりだよ。
誰も うはさも、しなくなつたよ。
夕燒のそらに、しけだまは赤いよ。
いつか來る、いつか來る時かを知らすよ。
しけだまの下では、仔牛(べえこ)があそぶよ。
もういつからか、あがつたきりだよ。
誰も うはさも、しなくなつたよ。
夕燒のそらに、しけだまは赤いよ。
いつか來る、いつか來る時かを知らすよ。
また、太陽エネルギーは天候に左右されるから安定的なエネルギーではないと言っている人がいるが、晴れた場所で作られた電気を曇ったところに電気を供給する。そうすれば、太陽熱発電も安定している。自然エネルギーが不安定といっている人たちには知恵がない。
また、ここでも金子みすゞの「昼の月」の詩が言い当てているそうです。
しゃぼん玉みたいなお月さま
風吹きや、消えそなお月さま。
いまごろどっかのお国では、
砂漠をわたる旅びとが、
暗い、暗いといってましょ。
白いおひるのお月さま、
なぜなぜ行ってあげないの。
風吹きや、消えそなお月さま。
いまごろどっかのお国では、
砂漠をわたる旅びとが、
暗い、暗いといってましょ。
白いおひるのお月さま、
なぜなぜ行ってあげないの。
これと同じ事をやったらいいじゃないですか。晴れているところで作った電気を曇っているところにもってゆく。それくらいな事は、本気で考えればできますよ。
6.自然災害って
自然災害という言い方はおかしい。星の衝突はしょっちゅう起きていて、まれに起きることではない。
普段起きていることを災害というのはおかしい。
自然災害という言い方はおかしい。星の衝突はしょっちゅう起きていて、まれに起きることではない。
普段起きていることを災害というのはおかしい。
7.マニュアルは平常時には当てはまる
しかし、マニュアルは非常時には当てはまらない。非常時になったらマニュアルにこだわらずに状況をみて判断するのが結果的に正しい判断となる。マニュアルとおりでないことがよい事があるとの認識を持てば、マニュアルにしばられない判断、行動がとれる。
しかし、マニュアルは非常時には当てはまらない。非常時になったらマニュアルにこだわらずに状況をみて判断するのが結果的に正しい判断となる。マニュアルとおりでないことがよい事があるとの認識を持てば、マニュアルにしばられない判断、行動がとれる。
8.幸せって何?
自分ひとりの幸せはあり得ない。相手があっての幸せ。慈悲の慈とは望むこと(metta)、悲とはやはり望むこと(karuma)で相手があっての幸せを表している。自分にとっての幸せを考えてみる。
聖フランチェスコはその言葉の一節に
自分ひとりの幸せはあり得ない。相手があっての幸せ。慈悲の慈とは望むこと(metta)、悲とはやはり望むこと(karuma)で相手があっての幸せを表している。自分にとっての幸せを考えてみる。
聖フランチェスコはその言葉の一節に
慰められるよりも慰めることを
理解される事よりも理解することを
愛されるよりも愛することを
私が求めますように
私達は与えるから受け
許すから許され
自分を捨てて死に
永遠の命にあずかるのですから
理解される事よりも理解することを
愛されるよりも愛することを
私が求めますように
私達は与えるから受け
許すから許され
自分を捨てて死に
永遠の命にあずかるのですから
つまり、与えることで与えられるという考えが、復興のスタートとなるのではないか。人間の知恵は大きい。希望を持つことが大事です。希望には芸術が大きな力を発揮します。
というような講演をされました。
佐治先生は毎日新聞の三重県版に記事を書かれていますが、毎日新聞のホームページにも載っていますのでぜひご覧ください。検索キーワードは「佐治博士の不思議な世界」です。
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佐治晴夫
2011年2月1日火曜日
二十世紀の忘れもの トワイライトの誘惑 佐治晴夫+松岡正剛 を読んで
「二十世紀の忘もの」と題したこの本は、二十世紀の最後の2年にあたる1999年1月に出版されました。この本は薄羽美江さんの企画された「匙塾」というサロンでの佐治晴夫氏と松岡正剛氏の対話を記録したものです。
佐治晴夫氏はまえがきで、「世の中の関心が巨大なものへと向かっているいま、”小さなもの” ”かすかなもの”へ関心を向けてみてはどうだろう。それは、みずからを生み出した宇宙への思いをみずからの魂の中に思い描いてみることだと言ってもよい」とかかれておりました。
また、松岡正剛氏は、あとがきで「二十世紀はデキのよいものばかりを発明し、また大胆な開発をしてきたが、それを存分に理解させることは怠ったように思う…。次の時代には再編集が迫られることになるのだろう。また、そのときは二十世紀だけを編集するのではなくて、歴史そのものの再編集が大きな課題になるだろうと思われる」とまとめられておりました。そんなお二人の思いを抱きつつ本文を読みはじめたいと思います。
これからのまとめ方としては、文章の中で私が気になったキーワード、センテンスをマップにします。ですから、この本に対する私の感想ではなく、私の感じたマップを対談、講義毎にまとめました。
この方法で、まずは目次から見てゆきます。
佐治晴夫氏はまえがきで、「世の中の関心が巨大なものへと向かっているいま、”小さなもの” ”かすかなもの”へ関心を向けてみてはどうだろう。それは、みずからを生み出した宇宙への思いをみずからの魂の中に思い描いてみることだと言ってもよい」とかかれておりました。
また、松岡正剛氏は、あとがきで「二十世紀はデキのよいものばかりを発明し、また大胆な開発をしてきたが、それを存分に理解させることは怠ったように思う…。次の時代には再編集が迫られることになるのだろう。また、そのときは二十世紀だけを編集するのではなくて、歴史そのものの再編集が大きな課題になるだろうと思われる」とまとめられておりました。そんなお二人の思いを抱きつつ本文を読みはじめたいと思います。
これからのまとめ方としては、文章の中で私が気になったキーワード、センテンスをマップにします。ですから、この本に対する私の感想ではなく、私の感じたマップを対談、講義毎にまとめました。
この方法で、まずは目次から見てゆきます。
ここまで、2011年1月31日 記
第1章 夢の呼吸
【対談】トワイライトの誘惑
【対談】トワイライトの誘惑
ここまで、2011年2月3日 記
第2章 青の記憶
【対談】月夜の虹
【対談】月夜の虹
ここまで、2011年2月4日 記
第3章 時の芳香
【講義】小さきものの消息 松岡正剛
【講義】小さきものの消息 松岡正剛
ここまで、2011年2月6日 記
【講義】生と死の共存 佐治晴夫
ここまで、2011年2月8日 記
【対談】「実在」と「非実在」の間に
ここまで、2011年2月10日 記
第4章 空の破片
【講義】宇宙の由来と将来 佐治晴夫
【講義】宇宙の由来と将来 佐治晴夫
宇宙の誕生と将来についてマップは先生のお話が分かり易くまとまったと思います。
ここまで、2011年2月11日(誕生日。心身ともに丈夫に産んでくれた母に感謝) 記
【講義】生命の由来と将来 松岡正剛
ここまで、2011年2月12日 記
【対談】心と宇宙のミラーリング
ここまで、2011年2月19日 記
第5章 種の郷愁
【講義】生命から意識へ 松岡正剛
【講義】生命から意識へ 松岡正剛
ここまで、2011年2月19日 記
【講義】宇宙から意識へ 佐治晴夫
ここまで、2011年2月19日 記
【対談】香ばしい失望
ここまで、2011年2月19日 記
第6章 月の遊技
【対談】二十世紀の忘れもの
以上、2011年2月20日 未明記 未完成のまま終了【対談】二十世紀の忘れもの
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2011年1月9日日曜日
Visionary Institute 2010 World Cafe 第10回 「私たちはどこから来てどこに行くのか」 参加報告
Visionary Institute 2010 World Cafeの第10回は、佐治晴夫氏の「創成のイノベーション 未来に継承するリベラルアーツ」セミナーを受けて、2011年「私たちには何が必要であると考えますか?」、そして、「私たちは何をしたらよいでしょうか?」について、株式会社エムシープランニング代表の薄羽美江さんのファシリテートにより対話を行いました。今回の企画の特徴は、薄羽さんが本日の冒頭で言われました、「20世紀の忘れもの」から「21世紀の贈りもの」へと進化・深化させて、真の価創造に向かいたいという想いを実践する場を提供したところにありました。そんなところが、色々なところで行われているワールド・カフェとの違いではないでしょうか。
各グループ発表のまとめ
私と私がいるから私たちになる。そのつなぐものということで各チームから発表がありました。
各グループのまとめを図式化してみました
・Aチーム発表
私と私が集まって私たちになるので、私と私をつなぐのは感じる心を育む、お互いを認め合うということです。
違いが有ることを認める関係性ができればよい。
Aチームのテーブルクロスを図式化してみました
・Bチーム発表
安心で居心地の良い囲みでないと未来は無い。
囲みの最小限のものは自分であるが、ただし、今、安心できる囲みとは家族であろう。
自分と家族と言う囲みを離れたくないと思うのではなく、自分が外に出て行くことで安心、安全をより世界に広げてゆくのが大事ではないか。
一言で言うと、皆で「宇宙家族ロビンソン」になろう!
Bチームのテーブルクロスを図式化してみました
・Cチーム発表
個人の枠を外す。枠を外すように意識を変える。
そこで大事なのが、こころは前向きで行動する。
最終的に一番つなげてゆきたいのは、皆さんがそれぞれのコミュニティでWorldCafeをやってゆこう。
それが地球規模で行われてゆけば良い社会が出来てゆくのではないでしょうか。
チェックイン
今回は5人のチームです。そのうち2人の方は始めて参加されたそうです。私も第一回目は、他のライブラリートークのようにセミナーを聞くのだろうなと思っていて部屋に入ったら4人程度のテーブルに分かれていて、これから何が始まるのだろうと思っていましたが、このお二人もきっとそうだろうなと思い、リラックスしてもらうようにお話を始めました。グループのホストは、前回の発表で「元気が出る発表だった」と、皆さんに好感を与えた片山さんが今回も選ばれました。
第一ラウンド
-先ずは私から口火を切りました。今年は、自分の固定観念を外して、あえて不得意だと思っていることに挑戦しようかと思っていることをお話しました。つまり2011年に私たちというより私には佐治晴夫先生がセミナーで繰り返し強調されていた、リベラルアーツが必要ではないか。つまり、既存の伝統や風習から大きく心を開放して新しい思想のパラダイムを目指すには、音楽や天文、芸術に積極的に触れてゆこうと思っています。
-「脱力して」、色々なことをやりたい。昨年は余計なものを捨てた気づく1年だった。
-「跳躍」。ジャンプアップ。生かしたい。
-「自分で1から考え直す」。座禅で、会社に頼らず、自分で何かを始める。
-「ちゅうちょしない」考えすぎずに、先ず行動して結果を見極める。
つまり、Cグループは今年はそれぞれが前向きに行動する決意表明でした。
第二ラウンド
ホストの片山さんを残して、残りの4人は別のテーブルへ。私も別のテーブルでこのチームで行われた対話である、それぞれが今までの枠にとらわれず前向きに行動してみるという話をしてきましたが、これは他のグループの対話の中でインパクトのあった、脱藩と言う、つまり、枠をはみ出るという話にも通じました。また、他のグループの方のお話では、今の日本は安定していてハングリー精神に欠けているのではないか。つまり、前向きな向上心が必要ではないかという対話もこれに通じるのではと感じました。
第三ラウンド
さて、4人が戻ってきました。それぞれのグループで聞いてきた対話の内容を披露されました。脱藩、ハングリー精神、幸せを感じるための環境、食育、モノ選び等など。今回のテーマの主人公は「私たち」ですが、それぞれのグループでの対話は、組織として全体でどうしようと言うより、「私」という一人一人の力の結集が世の中を動かしてゆくという意気込みが強く感じられました。
Cチームのテーブルクロスを図式化してみました
・Dチーム発表
暗すぎる世の中に明るさが必要。
幸せを感じられる社会にしてゆきたい。そのためには感謝が必要ではないか。
自分の健康、家族、友人、そして先祖に感謝する。
そういった心のゆとりが大事ではないか。
それを将来にも残してゆきましょう。
Dチームのテーブルクロスを図式化してみました
・Eチーム発表
1つの結論にはなっていませんが、幾つか提言がありました。
今日の日本経済新聞の経済教室に東大の源田雄二先生の書かれていた記事の内容から話が展開してゆきました。
・アニマルスピリッツ、つまり、ハングリー精神が今の日本の社会で欠けているのではないか。
日本が豊かになり過ぎた弊害ではないか。
・竜馬伝の影響ではないですが、脱藩、つまり、自分の枠を乗り越える必要が有るのではないか。
新しい事にチャレンジしてゆくことが必要ではない。
・コアになるアイデンティティがなければ、より豊かに変わることが出来ないのではないか。
・著名な言語社会学者である鈴木孝夫氏の「日本語教のすすめ」を読むべきではないか、という結論になりました。日本人が英語でコミュニケーションすると言うことは、日本人としての特性を失う事ではない、と言うことを忘れてはいけない。
Eチームのテーブルクロスを図式化してみました
・Fチーム発表
自分自身の個性を見つけてゆこうという事を2011年の目標としよう。
自分とは違うものに遭遇したり、チャレンジしたとき、個性とは初めて分るものではないか。
日本人の特性として協調性や、思いやりの気持ちがあるというものを認識するなかで
自分の個性を見つけてゆく必要がある。
自己主張をすることを認めてゆく社会作りが必要ではないか。
Fチームのテーブルクロスを図式化してみました
・今日のまとめ
今日のまとめとして、薄羽さんは参加メンバーの寺沢さんの対話がふさわしいということで、寺沢さんにそのお話をして頂きました。寺沢さんの専門である物理学は世の中の一番小さいものと一番大きいものを扱う学問ですが、137億年の歴史のある宇宙を理解するには一番小さい原子や原子核を理解することから始まります。つまり、一番小さいものと一番大きいものがつながっている。そういう意味で前回の佐治先生のゼロのお話が、ゼロの中にミクロからマクロがつながっているというお話ととらえるとゼロの概念のお話をされた趣旨が分かりましたということでした。ゼロは丸の形をしているので、とても象徴的な気づきで結びに相応しいと薄羽さんは感じたそうです。
・推薦書籍のご紹介
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各グループ発表のまとめ
私と私がいるから私たちになる。そのつなぐものということで各チームから発表がありました。
各グループのまとめを図式化してみました
・Aチーム発表
私と私が集まって私たちになるので、私と私をつなぐのは感じる心を育む、お互いを認め合うということです。
違いが有ることを認める関係性ができればよい。
Aチームのテーブルクロスを図式化してみました
・Bチーム発表
安心で居心地の良い囲みでないと未来は無い。
囲みの最小限のものは自分であるが、ただし、今、安心できる囲みとは家族であろう。
自分と家族と言う囲みを離れたくないと思うのではなく、自分が外に出て行くことで安心、安全をより世界に広げてゆくのが大事ではないか。
一言で言うと、皆で「宇宙家族ロビンソン」になろう!
Bチームのテーブルクロスを図式化してみました
・Cチーム発表
個人の枠を外す。枠を外すように意識を変える。
そこで大事なのが、こころは前向きで行動する。
最終的に一番つなげてゆきたいのは、皆さんがそれぞれのコミュニティでWorldCafeをやってゆこう。
それが地球規模で行われてゆけば良い社会が出来てゆくのではないでしょうか。
チェックイン
今回は5人のチームです。そのうち2人の方は始めて参加されたそうです。私も第一回目は、他のライブラリートークのようにセミナーを聞くのだろうなと思っていて部屋に入ったら4人程度のテーブルに分かれていて、これから何が始まるのだろうと思っていましたが、このお二人もきっとそうだろうなと思い、リラックスしてもらうようにお話を始めました。グループのホストは、前回の発表で「元気が出る発表だった」と、皆さんに好感を与えた片山さんが今回も選ばれました。
第一ラウンド
-先ずは私から口火を切りました。今年は、自分の固定観念を外して、あえて不得意だと思っていることに挑戦しようかと思っていることをお話しました。つまり2011年に私たちというより私には佐治晴夫先生がセミナーで繰り返し強調されていた、リベラルアーツが必要ではないか。つまり、既存の伝統や風習から大きく心を開放して新しい思想のパラダイムを目指すには、音楽や天文、芸術に積極的に触れてゆこうと思っています。
-「脱力して」、色々なことをやりたい。昨年は余計なものを捨てた気づく1年だった。
-「跳躍」。ジャンプアップ。生かしたい。
-「自分で1から考え直す」。座禅で、会社に頼らず、自分で何かを始める。
-「ちゅうちょしない」考えすぎずに、先ず行動して結果を見極める。
つまり、Cグループは今年はそれぞれが前向きに行動する決意表明でした。
第二ラウンド
ホストの片山さんを残して、残りの4人は別のテーブルへ。私も別のテーブルでこのチームで行われた対話である、それぞれが今までの枠にとらわれず前向きに行動してみるという話をしてきましたが、これは他のグループの対話の中でインパクトのあった、脱藩と言う、つまり、枠をはみ出るという話にも通じました。また、他のグループの方のお話では、今の日本は安定していてハングリー精神に欠けているのではないか。つまり、前向きな向上心が必要ではないかという対話もこれに通じるのではと感じました。
第三ラウンド
さて、4人が戻ってきました。それぞれのグループで聞いてきた対話の内容を披露されました。脱藩、ハングリー精神、幸せを感じるための環境、食育、モノ選び等など。今回のテーマの主人公は「私たち」ですが、それぞれのグループでの対話は、組織として全体でどうしようと言うより、「私」という一人一人の力の結集が世の中を動かしてゆくという意気込みが強く感じられました。
Cチームのテーブルクロスを図式化してみました
・Dチーム発表
暗すぎる世の中に明るさが必要。
幸せを感じられる社会にしてゆきたい。そのためには感謝が必要ではないか。
自分の健康、家族、友人、そして先祖に感謝する。
そういった心のゆとりが大事ではないか。
それを将来にも残してゆきましょう。
Dチームのテーブルクロスを図式化してみました
・Eチーム発表
1つの結論にはなっていませんが、幾つか提言がありました。
今日の日本経済新聞の経済教室に東大の源田雄二先生の書かれていた記事の内容から話が展開してゆきました。
・アニマルスピリッツ、つまり、ハングリー精神が今の日本の社会で欠けているのではないか。
日本が豊かになり過ぎた弊害ではないか。
・竜馬伝の影響ではないですが、脱藩、つまり、自分の枠を乗り越える必要が有るのではないか。
新しい事にチャレンジしてゆくことが必要ではない。
・コアになるアイデンティティがなければ、より豊かに変わることが出来ないのではないか。
・著名な言語社会学者である鈴木孝夫氏の「日本語教のすすめ」を読むべきではないか、という結論になりました。日本人が英語でコミュニケーションすると言うことは、日本人としての特性を失う事ではない、と言うことを忘れてはいけない。
Eチームのテーブルクロスを図式化してみました
・Fチーム発表
自分自身の個性を見つけてゆこうという事を2011年の目標としよう。
自分とは違うものに遭遇したり、チャレンジしたとき、個性とは初めて分るものではないか。
日本人の特性として協調性や、思いやりの気持ちがあるというものを認識するなかで
自分の個性を見つけてゆく必要がある。
自己主張をすることを認めてゆく社会作りが必要ではないか。
Fチームのテーブルクロスを図式化してみました
・今日のまとめ
今日のまとめとして、薄羽さんは参加メンバーの寺沢さんの対話がふさわしいということで、寺沢さんにそのお話をして頂きました。寺沢さんの専門である物理学は世の中の一番小さいものと一番大きいものを扱う学問ですが、137億年の歴史のある宇宙を理解するには一番小さい原子や原子核を理解することから始まります。つまり、一番小さいものと一番大きいものがつながっている。そういう意味で前回の佐治先生のゼロのお話が、ゼロの中にミクロからマクロがつながっているというお話ととらえるとゼロの概念のお話をされた趣旨が分かりましたということでした。ゼロは丸の形をしているので、とても象徴的な気づきで結びに相応しいと薄羽さんは感じたそうです。
・推薦書籍のご紹介
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佐治晴夫
2010年12月30日木曜日
Visionary Institute - 2010 Seminar 第9回 佐治晴夫氏「創成のイノベーション 未来に継承するリベラルアーツ」 参加報告
Visionary Institute - 2010 Seminar 第9回 佐治晴夫氏「創成のイノベーション 未来に継承するリベラルアーツ」を受講してまいりました。今年4月から始まったこのセミナーも、いよいよ最終回です。今回はクリスマスセミナー。株式会社エムシープランニング代表の薄羽美江さんによるとクリスマスセミナーとはイギリスで行われた年末に本物の科学者から科学の話を聞くというもので、今回はそれにふさわしい佐治晴夫氏をお招きしてのセミナーでした。
全体の感想としては、先生は学生さんに科学を分かりやすく説明するための引き出しをいっぱい持っていて、幾らでも話が尽きない方だと感じました。
・宇宙と音楽
まずは先生を知るためにアメリカの天文学者、SF作家であるカール・セーガン博士の本を映画化した「コンタクト」の映像から始まりました。佐治教授とセーガン博士は1977年、ともにNASAのボイジャー計画に携わりました。この本でカール・セーガン博士から宇宙とのコンタクト方法を相談されて、数学と音楽を一緒にしてコミュニケーションに利用することを提案し、それが映画に採用されました。
・失敗は何度でもしたほうが良い
最初のエピソードは糸川先生とのお話でした。佐治先生は初めの頃は東大の物性研究所に勤めていて、その向かい側に糸川先生の勤めている東京大学生産技術研究所がありました。そこで佐治先生は糸川先生に会う機会があり、そのような時に糸川先生の言われたことで印象に残っていることがあり、それを紹介されました。「人間は1回失敗しただけではダメだよ。何度でも失敗してもいいんだよ」、つまり「ご飯を炊くときに米の量を計るのを間違えて、水の量を計るのを間違えたときに、おいしいご飯が炊けることが有るではないか」、「だから一回失敗したからとしょげていてはダメで、大いに失敗しなさい」とおっしゃられたそうで、それが糸川イズムでした。その糸川イズムから「はやぶさ」が生まれましたが、その話は前回の的川先生がされました。
・クリスマス講義
この講義はクリスマス講義と位置づけてお話をされました。そもそもクリスマス講義は1825年にイギリスの王立教会でマイケル・ファラデーが青少年のために最先端の科学を理解してもらうための科学実験講座で、途中戦争で中断しましたが、今では約183回になるのではないのでしょうか。佐治先生もこの講義を聴かれて、ご自分も日本でクリスマス講義を始められそうです。それから数えて今日のこの講義は126回目あたりということでした。
・「はじまり」とは何か?
先生は元々数学の出身で物理に移り、理論天文学の仕事につながってゆきました。東大に勤めていた頃には予算が少なかったため、日中は松下幸之助さんから声のかかった松下電器の研究所で働き、夜5時15分以降は東大で働くと言う生活をしていたそうです。その頃に考え始めたのが物事の根源的なこと、つまり、始まりでした。本当の始まりとは原因もなく始まらなければならないというところから宇宙の始まりに関心を持ってきました。
・ゆらぎの実用化
松下電器ではその宇宙の始まりにかかわる根源的な「ゆらぎ」の研究をしていて、研究の成果として6時間VTR磁気ヘッド、宇宙の創生の理屈をそのまま使っているヘッドフォン、ゆらぎの扇風機、ゆらぎの風呂などを商品化してゆきました。
・リベラルアーツとは?
これまで仕事をしてきた中で必要と考えてきたのがリベラルアーツで、普通は教養と訳されますが、中世ヨーロッパでは、職業教育とは別に人格形成を目的とした教養基礎科目のことを言います。その中には数学、音楽、天文が含まれております。リベラルアーツとは既存の伝統や風習から大きく心を開放して新しい思想のパラダイムを目指すことです。
以下、私の感想。
私はというと高校、大学では数学、英語と技術は得意でしたが、美術、音楽は全く不得手でした。そうか!だから中途半端なエンジニアになったのかと佐治先生のお話を聞いて合点がゆきました。問題解決や新しいものを創り出すには感性が重要ですが、私にはリベラルアーツが欠けていますね。そんな負い目があるので、出張の時には時間を見つけては美術館や博物館に足を運びます。ボストン美術館、ルーブル美術館、大英博物館、ゴッホ美術館、スペインの小さな美術館、イタリアの美術館などなど。
・まどみちおさんの詩(地球の用事)
まどみちおさんは玉川大学の真昼の天文台に行かれて6時間も観測室におられて「ああこれがひかりですね」と言われたそうです。そのまどみちおさんの詩に地球の用事というのがあります。
ビーズつなぎの 手からおちた 赤いビーズ 指先から ひざへ ひざから ざぶとんへ
ざぶとんから たたみへ ひくいほうへ ひくいほうへと かけていって
たたみのすみの こげあなに はいってとまった
いわれた とおりの 道を ちゃんと かけて いわれた とおりの ところへ ちゃんと 来ました
と いうように 今 あんしんした顔で 光っている ああ こんなに 小さな ちびちゃんを
ここまで 走らせた 地球の 用事は なんだったのだろう
これがリベラルアーツです。
・谷川 俊太郎さんとの対談
言葉はあいまいなものです。しかし、谷川俊太郎さんとの対談で、それほどあいまいでも無いなということが分かりました。佐治先生が「宇宙って膨張しているんです」と言うと谷川さんは「そうですか。宇宙は膨らんでいるんですか。だから皆不安なのですね」と言われました。佐治先生が「地球と月は引き合っているんです」というと谷川さんは「万有引力というのは孤独な力なんですね」と言われました。佐治先生が「宇宙はひずんでいる」というと谷川さんは「そうですか、宇宙は歪んでいるんですか。だから人々は求め合うのですね」と言われました。このように、言葉はあいまいであるがゆえに、文学や詩があるわけで、どちらが良いとも悪いとも言えないものです。数学を解くにはすべて理詰めだけではなく、感性が無いと解けません。世の中の真実は何かを追究してゆくシステムがリベラルアーツです。
・能における幽玄とゼロの美しさ
能の世界は1つの能面の中に2つの反対の世界が入っている(顔の左と右)ので、数学のゼロと似ています。数学のy=1/xという分数関数のグラフを書くとxがプラスの方からゼロに近づくとyは大きくなり無限大になる、マイナスの方からゼロに近づくとマイナスの無限大になります。
・なぜまばたきするのか?
なぜまばたきするのかをつめてゆくと、結論は、「人間の祖先は魚だった」なのですが、そこに至るまでの過程を説明されていました。小学生に自ら分からせるために「さあ立って。今から1分間まばたきしちゃダメだよ。まばたきした子は座るんだよ」と言って、まばたきしないことがどれほど大変か、そしてそれはどうしてかを考えさせることでこの結論に持ってゆくわけです。このように深いからくりを感覚的に捉えてゆくのもリベラルアーツ、難しいことを易しく伝えるのもリベラルアーツです。
・なぜバッハか
1977年9月5日NASAの太陽系外惑星探査機ボイジャー1号と2号にバッハのプレリュードとフーガを積もうと言ったのが佐治教授でした。なぜバッハか?それはバッハの音楽がいかに数学的に出来ているかということからです。そういうこともリベラルアーツの延長線上にあるわけです。
・月周回衛星「かぐや(SELENE)」が撮影した月越しに見えた地球
この映像は、月周回衛星「かぐや」がその役目を終えて、地球からの指示で月に激突して死ぬ時に、母である地球をとらえた映像で、その1時間40分後に月に激突しました。時は2009年6月11日。空気の無い月面から空気と水の星、地球が見えてくる。「この時のあの青い玉の上に私たちは確実にいたわけです。そういう思いであの水玉を見れるかどうか。それでかなり人生が変わると思いますね。」と佐治先生は言われました。
・自分の顔は自分では見れない!?
鏡で見ている顔は左右反対になっているので、本当の自分の顔は見ることができません。つまり、地球のことを一番知っていると自分では思っていても、実は何も分かっていないということです。
・皆さんへの質問
皆さんの中で「あしたも同じ自分でいられるか心配しながらご就寝された方はおられますか?」
皆さんの体は60兆の細胞で出来ています。その中のDNAのうちの1%は寝てからおきるまでの半日で置き換わっています。細胞は死んでいるからですね。つまり、ものとしての今日の自分は昨日の自分ではありません。つまり、自分を自分にしているのは自分と周りとの関係性で成り立っていると考えるのが一番妥当だと言われました。
以下、私の感想。
ということは、約1ヵ月半で自分が物質としては100%別人になるという事ですね。こころは、過去の自分の行動をパターン化して覚えていて、今日も昨日と同じ行動をした方が安心、安全だと考えるからなのか、又はそのパターンを固定観念として自分はこういう人間だと思いこんでしまっているのか、なかなか変われないのかもしれません。結果を恐れずに、今までとちょっと違う行動をするとうまくゆく事があります。それを続けると、気付いた時にはこころも別人になるのでしょうね。また、自分と言うのは他人との関係性で成り立つということが重要ですから、素晴らしい人に巡り合うのも重要ですね。でも、待ってていてもそういう機会はなかなか訪れないので、自分から機会を作る事でしょうね。今日の佐治先生のお話を聞けたというのも私にとっては大切な財産です。
・月が有っても無くても私たちの生活は変わらないか?
大昔に地球に小惑星が衝突して地球の軸が傾いて、四季ができました。衝突の衝撃で飛び散った岩石が固まったものが月です。月の引力があって地球の自転にブレーキをかけています。この力がないと地球の自転は1日8時間になってしまいます。
・この音は何の音?
カエルの鳴き声のような音ですが、宇宙からやってくる電波を音にしたもので、太陽から吹いてくる太陽風を音にしたものです。風とは目に見えない空気の小さい分子が動くだけではありません。太陽から目に見えない粒粒がたくさんくるのだったら風と言っていいのではないでしょうか?今の学校教育では、風は空気の移動と決め付けてしまう子供を作ってしまうが、これではいけないのではないかと佐治先生は憂いておられます。
・宇宙飛行士が月に行ったら自分の体重は軽くなったと感じるでしょうか?重くなったと感じるのでしょうか?
文部科学省の正解は月は重力が地球の1/6だから、軽くなったと感じるというものです。しかし、小学生の子供の中には宇宙にいるときには無重力状態で、月に着いたら重力があるので、重くなったと感じると言いました。このような考え方が大事です。向井千秋さんが宇宙から帰ってきたときに言ったのは「ティッシュペーパーがこんなに重いとは思わなかったなかった」ということで、それを聞いていた子供たちはこのように答えるのではないでしょうか。
・もし月が無かったらどうなったでしょうか?
もし、月がなかったら地球の自転の速さが3倍になります。そうすると地球上の風速は時速300Kmです。そうするとものすごい音がして音楽を聞くどころではない。だから、もし月が無かったら音楽はなかったですね。このように科学的な裏づけを持ちながら自由な発想をするような教育が大事ですね。
・ジェット機が飛ぶ理屈と水洗トイレの理屈は同じだよね!
この話をしたら東京大学に数十人入るという高校生はキョトンとしていた。こういう人が東大に入って政治家になったらこの国はどうなっちゃうのかな?ジェット機が飛ぶのは翼の上側と下側では風のスピードが違うからです。上側では長い距離を流れるので、スピードが速くなって圧力が小さくなり浮力が出てくるわけです。水洗トイレは下に下水が静かに流れていて圧力が下がってているので水洗トイレは流れてゆきます。ベルヌーイの法則を簡単に説明するとこのようになります。
・人間の奇妙さを実にうまい具合に言っているのが宮沢賢治です
「春と修羅」の第一集の序で、「わたくしという現象は仮定された有機交流電燈のひとつの青い照明です。あらゆる透明な幽霊の複合体、風景やみんなといっしょにせわしくせわしく明滅しながら いかにもたしかに ともりつづける因果交流電燈のひとつの青い照明です」という文章を紹介されました。これはリベラルアーツをやっていないと分かりませんね。われわれは1つの人格と思ったらおお間違いです。Aさんと会っているときの人格とB君と会っているときの人格、歩いているときの人格と車に乗っているときの人格は微妙に違っています。ですから人は色々な人格の集まりであります。また、私たちの命には限りがありますが、しかしそのときに灯された光は消えないでしょう。
・ことりさんと一本の木の話(新美南吉の小説)
ことりと一本の木は仲良しでした。そしてことりは冬が来るので南の国に帰りました。次の年に戻ってきた時にはその木は切られていて株が残っていました。木は切られてマッチの軸になりました。ことりはマッチを探して一軒の家に行きました。その家の子がつけたマッチの軸で燃やしたランプの火は残っています。つまり、次から次へと受け渡されたものは永遠につづくだろう。その中のリレーに過ぎないということを金子みすゞさんをバチカンでパウロ二世に説明した後にしたそうです。この詩を読んでやはりそこまで思い浮かばないような国語の授業は国語の授業ではないと言われました。
・リベラルアーツというものの考えかた
子供のための物語であろうが、大人のための物語であろうが、数学、哲学であろうがそれぞれのこころというものには一貫した共通項があり、それを感じて、自分のものにしてゆくのがリベラルアーツの方法だと思います。言葉を音に変えるとあいまいな物が明確になってゆきます。しかも、それぞれの言語を超えた普遍的言語になります。
・言いたかったこと
「人間って本当に不思議ですよね」。ということを言いたかったのです。つぎにでてくるのは、「人間っていったい何なのか」。これは生き物の進化の途中から見ることができます。
・人間とは
京都大学の霊長類研究所の先生が言うには、人間とは相手の気持ちの分かるチンパンジーです。チンパンジーは相手の気持ちは分かりません。次にこころとは何かについてお話します。
・この音は何の音?
太陽から吹いてくる風の音だと仮定すると、太陽が爆発したときのフレアの電波の音です。電波の原因は、実験的な事実としてこの音を分析して分かることは、今から137億年前に確かに1粒の光から宇宙が生まれてきたことを表している事です。しかも、それは原因のない始まりだったことが分かるそうです。これから太陽は冬眠の状況になりますから、地球が氷河期になることが想定されています。
・核酸と言う物質
地球では水素、酸素、星で作られた炭素、窒素、鉄などが出来上がってゆきます。これから核酸が出来てきます。この核酸が神経のネットワークの中で分子集団に変化が起きると記憶になります。記憶ができるということは、現在と過去を分けることができます。それはつまり、現在と未来を分けることが出来ます。そうすると時間と言う概念が出来上がってきます。その時間と言う概念のおおもとになるのが、こころというものです。そして、自分の未来はどうなるのだろうか?と考えるわけです。
・こころはどうして出来てきたか?
人間が立ちあがるようになったから大きい脳を持つようになり、こころを持つことが出来るようになりました。しかし、立ち上がることによって骨盤が狭くなったので、子供を必要な時間だけおなかに入れておくことができずに早く産まなければならなくなりませんでした(人間は未熟児で産まれてきている)。だから人間は学校で教育を受けなければなりません。人間だけ産まれて来たときには自分ひとりでは生きられない状態です。人間は一人では生きられない。だから集団を作るようになるわけです。その集団を侵略するものがあればその集団を維持するために自分の命と引き換えに戦争をします。だから、人間の世界から戦争はなくなりません。戦争はやめようとして止められるものではありません。では、どうしたら止められるのか。それは人類の進化の途中で何ゆえにあなたは戦うのか、そういうことを科学の立場から理解することによって、そこを出発点としてどうしたら良いのかということが出てくるでしょう。それがリベラルアーツです。
以下、私の感想。
大陸では隣り合う国同士が資源や地の利などから領土を広げようと戦争をしてきました。戦争から自国を守ると言う大義で権力者が戦争を利用したり、政治を利用したり、宗教を利用してきました。宗教には他の宗教を受け入れるということはあまりありません。博愛の宗教、助け合う宗教、好戦的な宗教など色々あります。このような宗教の創始者や権力者が、もし、スペースシャトルに乗って宇宙から地球を見ることが出来ていたならば、自説にこだわらず、広い心で思想が形成されたのではないかと想像いたしました。この講義の後で薄羽さんが中心となって30人程の人たちで先生を囲む懇親会を行いましたが、参加者の1人の京さんが、10年ほど前に考えたこととして、サミットを宇宙で開いたら有意義なものになるだろうということを披露して頂きましたが、私も同感です。
・人間らしさとは
人間とは分かち合うことが出来るものです。その辺りの事を絶妙に言っているのが宗教です。特にキリスト教などはまさにそのとおりです。「理解されるより、理解することを求めさせてください。愛されるより、愛することを求めさせてください。それは与えることによって、与えられるからです。許すことによって、許されるからです」。人間は環境に適用するために耐えることが出来ます。ところが、環境の変わり方が早すぎるために適応できないので、耐えることが出来なくなっているだけの話です。そこに気がつく必要があります。
・事業をするためのマネージメント
佐治先生は松下にいたときに1兆円を売り上げました。そのうち、扇風機で500億円売り上げました。そのときのマネージメントですが、ビジョンをいかに持つか。次にビジョンを理念に変える。理念に変えたら組織がどうあらねばということが決まる。組織が決まればタイムスケジュールが決まってきます。
以上が、本日の佐治晴夫先生のお話で、持ち時間の20:30を過ぎて21:00過ぎまでお話して頂きました。その後、場所を51階の六本木ヒルズクラブに移動して、30人ほどで先生を囲む懇親会があり、参加させて頂きましたが、先生のお話は尽きませんでした。先生は夜通し話しても良いとおっしゃって頂き、予定の23:00を過ぎても楽しいひと時があっという間のようでした。
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全体の感想としては、先生は学生さんに科学を分かりやすく説明するための引き出しをいっぱい持っていて、幾らでも話が尽きない方だと感じました。
・宇宙と音楽
まずは先生を知るためにアメリカの天文学者、SF作家であるカール・セーガン博士の本を映画化した「コンタクト」の映像から始まりました。佐治教授とセーガン博士は1977年、ともにNASAのボイジャー計画に携わりました。この本でカール・セーガン博士から宇宙とのコンタクト方法を相談されて、数学と音楽を一緒にしてコミュニケーションに利用することを提案し、それが映画に採用されました。
・失敗は何度でもしたほうが良い
最初のエピソードは糸川先生とのお話でした。佐治先生は初めの頃は東大の物性研究所に勤めていて、その向かい側に糸川先生の勤めている東京大学生産技術研究所がありました。そこで佐治先生は糸川先生に会う機会があり、そのような時に糸川先生の言われたことで印象に残っていることがあり、それを紹介されました。「人間は1回失敗しただけではダメだよ。何度でも失敗してもいいんだよ」、つまり「ご飯を炊くときに米の量を計るのを間違えて、水の量を計るのを間違えたときに、おいしいご飯が炊けることが有るではないか」、「だから一回失敗したからとしょげていてはダメで、大いに失敗しなさい」とおっしゃられたそうで、それが糸川イズムでした。その糸川イズムから「はやぶさ」が生まれましたが、その話は前回の的川先生がされました。
・クリスマス講義
この講義はクリスマス講義と位置づけてお話をされました。そもそもクリスマス講義は1825年にイギリスの王立教会でマイケル・ファラデーが青少年のために最先端の科学を理解してもらうための科学実験講座で、途中戦争で中断しましたが、今では約183回になるのではないのでしょうか。佐治先生もこの講義を聴かれて、ご自分も日本でクリスマス講義を始められそうです。それから数えて今日のこの講義は126回目あたりということでした。
・「はじまり」とは何か?
先生は元々数学の出身で物理に移り、理論天文学の仕事につながってゆきました。東大に勤めていた頃には予算が少なかったため、日中は松下幸之助さんから声のかかった松下電器の研究所で働き、夜5時15分以降は東大で働くと言う生活をしていたそうです。その頃に考え始めたのが物事の根源的なこと、つまり、始まりでした。本当の始まりとは原因もなく始まらなければならないというところから宇宙の始まりに関心を持ってきました。
・ゆらぎの実用化
松下電器ではその宇宙の始まりにかかわる根源的な「ゆらぎ」の研究をしていて、研究の成果として6時間VTR磁気ヘッド、宇宙の創生の理屈をそのまま使っているヘッドフォン、ゆらぎの扇風機、ゆらぎの風呂などを商品化してゆきました。
・リベラルアーツとは?
これまで仕事をしてきた中で必要と考えてきたのがリベラルアーツで、普通は教養と訳されますが、中世ヨーロッパでは、職業教育とは別に人格形成を目的とした教養基礎科目のことを言います。その中には数学、音楽、天文が含まれております。リベラルアーツとは既存の伝統や風習から大きく心を開放して新しい思想のパラダイムを目指すことです。
以下、私の感想。
私はというと高校、大学では数学、英語と技術は得意でしたが、美術、音楽は全く不得手でした。そうか!だから中途半端なエンジニアになったのかと佐治先生のお話を聞いて合点がゆきました。問題解決や新しいものを創り出すには感性が重要ですが、私にはリベラルアーツが欠けていますね。そんな負い目があるので、出張の時には時間を見つけては美術館や博物館に足を運びます。ボストン美術館、ルーブル美術館、大英博物館、ゴッホ美術館、スペインの小さな美術館、イタリアの美術館などなど。
・まどみちおさんの詩(地球の用事)
まどみちおさんは玉川大学の真昼の天文台に行かれて6時間も観測室におられて「ああこれがひかりですね」と言われたそうです。そのまどみちおさんの詩に地球の用事というのがあります。
ビーズつなぎの 手からおちた 赤いビーズ 指先から ひざへ ひざから ざぶとんへ
ざぶとんから たたみへ ひくいほうへ ひくいほうへと かけていって
たたみのすみの こげあなに はいってとまった
いわれた とおりの 道を ちゃんと かけて いわれた とおりの ところへ ちゃんと 来ました
と いうように 今 あんしんした顔で 光っている ああ こんなに 小さな ちびちゃんを
ここまで 走らせた 地球の 用事は なんだったのだろう
これがリベラルアーツです。
・谷川 俊太郎さんとの対談
言葉はあいまいなものです。しかし、谷川俊太郎さんとの対談で、それほどあいまいでも無いなということが分かりました。佐治先生が「宇宙って膨張しているんです」と言うと谷川さんは「そうですか。宇宙は膨らんでいるんですか。だから皆不安なのですね」と言われました。佐治先生が「地球と月は引き合っているんです」というと谷川さんは「万有引力というのは孤独な力なんですね」と言われました。佐治先生が「宇宙はひずんでいる」というと谷川さんは「そうですか、宇宙は歪んでいるんですか。だから人々は求め合うのですね」と言われました。このように、言葉はあいまいであるがゆえに、文学や詩があるわけで、どちらが良いとも悪いとも言えないものです。数学を解くにはすべて理詰めだけではなく、感性が無いと解けません。世の中の真実は何かを追究してゆくシステムがリベラルアーツです。
・能における幽玄とゼロの美しさ
能の世界は1つの能面の中に2つの反対の世界が入っている(顔の左と右)ので、数学のゼロと似ています。数学のy=1/xという分数関数のグラフを書くとxがプラスの方からゼロに近づくとyは大きくなり無限大になる、マイナスの方からゼロに近づくとマイナスの無限大になります。
・なぜまばたきするのか?
なぜまばたきするのかをつめてゆくと、結論は、「人間の祖先は魚だった」なのですが、そこに至るまでの過程を説明されていました。小学生に自ら分からせるために「さあ立って。今から1分間まばたきしちゃダメだよ。まばたきした子は座るんだよ」と言って、まばたきしないことがどれほど大変か、そしてそれはどうしてかを考えさせることでこの結論に持ってゆくわけです。このように深いからくりを感覚的に捉えてゆくのもリベラルアーツ、難しいことを易しく伝えるのもリベラルアーツです。
・なぜバッハか
1977年9月5日NASAの太陽系外惑星探査機ボイジャー1号と2号にバッハのプレリュードとフーガを積もうと言ったのが佐治教授でした。なぜバッハか?それはバッハの音楽がいかに数学的に出来ているかということからです。そういうこともリベラルアーツの延長線上にあるわけです。
・月周回衛星「かぐや(SELENE)」が撮影した月越しに見えた地球
この映像は、月周回衛星「かぐや」がその役目を終えて、地球からの指示で月に激突して死ぬ時に、母である地球をとらえた映像で、その1時間40分後に月に激突しました。時は2009年6月11日。空気の無い月面から空気と水の星、地球が見えてくる。「この時のあの青い玉の上に私たちは確実にいたわけです。そういう思いであの水玉を見れるかどうか。それでかなり人生が変わると思いますね。」と佐治先生は言われました。
・自分の顔は自分では見れない!?
鏡で見ている顔は左右反対になっているので、本当の自分の顔は見ることができません。つまり、地球のことを一番知っていると自分では思っていても、実は何も分かっていないということです。
・皆さんへの質問
皆さんの中で「あしたも同じ自分でいられるか心配しながらご就寝された方はおられますか?」
皆さんの体は60兆の細胞で出来ています。その中のDNAのうちの1%は寝てからおきるまでの半日で置き換わっています。細胞は死んでいるからですね。つまり、ものとしての今日の自分は昨日の自分ではありません。つまり、自分を自分にしているのは自分と周りとの関係性で成り立っていると考えるのが一番妥当だと言われました。
以下、私の感想。
ということは、約1ヵ月半で自分が物質としては100%別人になるという事ですね。こころは、過去の自分の行動をパターン化して覚えていて、今日も昨日と同じ行動をした方が安心、安全だと考えるからなのか、又はそのパターンを固定観念として自分はこういう人間だと思いこんでしまっているのか、なかなか変われないのかもしれません。結果を恐れずに、今までとちょっと違う行動をするとうまくゆく事があります。それを続けると、気付いた時にはこころも別人になるのでしょうね。また、自分と言うのは他人との関係性で成り立つということが重要ですから、素晴らしい人に巡り合うのも重要ですね。でも、待ってていてもそういう機会はなかなか訪れないので、自分から機会を作る事でしょうね。今日の佐治先生のお話を聞けたというのも私にとっては大切な財産です。
・月が有っても無くても私たちの生活は変わらないか?
大昔に地球に小惑星が衝突して地球の軸が傾いて、四季ができました。衝突の衝撃で飛び散った岩石が固まったものが月です。月の引力があって地球の自転にブレーキをかけています。この力がないと地球の自転は1日8時間になってしまいます。
カエルの鳴き声のような音ですが、宇宙からやってくる電波を音にしたもので、太陽から吹いてくる太陽風を音にしたものです。風とは目に見えない空気の小さい分子が動くだけではありません。太陽から目に見えない粒粒がたくさんくるのだったら風と言っていいのではないでしょうか?今の学校教育では、風は空気の移動と決め付けてしまう子供を作ってしまうが、これではいけないのではないかと佐治先生は憂いておられます。
・宇宙飛行士が月に行ったら自分の体重は軽くなったと感じるでしょうか?重くなったと感じるのでしょうか?
文部科学省の正解は月は重力が地球の1/6だから、軽くなったと感じるというものです。しかし、小学生の子供の中には宇宙にいるときには無重力状態で、月に着いたら重力があるので、重くなったと感じると言いました。このような考え方が大事です。向井千秋さんが宇宙から帰ってきたときに言ったのは「ティッシュペーパーがこんなに重いとは思わなかったなかった」ということで、それを聞いていた子供たちはこのように答えるのではないでしょうか。
・もし月が無かったらどうなったでしょうか?
もし、月がなかったら地球の自転の速さが3倍になります。そうすると地球上の風速は時速300Kmです。そうするとものすごい音がして音楽を聞くどころではない。だから、もし月が無かったら音楽はなかったですね。このように科学的な裏づけを持ちながら自由な発想をするような教育が大事ですね。
・ジェット機が飛ぶ理屈と水洗トイレの理屈は同じだよね!
この話をしたら東京大学に数十人入るという高校生はキョトンとしていた。こういう人が東大に入って政治家になったらこの国はどうなっちゃうのかな?ジェット機が飛ぶのは翼の上側と下側では風のスピードが違うからです。上側では長い距離を流れるので、スピードが速くなって圧力が小さくなり浮力が出てくるわけです。水洗トイレは下に下水が静かに流れていて圧力が下がってているので水洗トイレは流れてゆきます。ベルヌーイの法則を簡単に説明するとこのようになります。
・人間の奇妙さを実にうまい具合に言っているのが宮沢賢治です
「春と修羅」の第一集の序で、「わたくしという現象は仮定された有機交流電燈のひとつの青い照明です。あらゆる透明な幽霊の複合体、風景やみんなといっしょにせわしくせわしく明滅しながら いかにもたしかに ともりつづける因果交流電燈のひとつの青い照明です」という文章を紹介されました。これはリベラルアーツをやっていないと分かりませんね。われわれは1つの人格と思ったらおお間違いです。Aさんと会っているときの人格とB君と会っているときの人格、歩いているときの人格と車に乗っているときの人格は微妙に違っています。ですから人は色々な人格の集まりであります。また、私たちの命には限りがありますが、しかしそのときに灯された光は消えないでしょう。
・ことりさんと一本の木の話(新美南吉の小説)
ことりと一本の木は仲良しでした。そしてことりは冬が来るので南の国に帰りました。次の年に戻ってきた時にはその木は切られていて株が残っていました。木は切られてマッチの軸になりました。ことりはマッチを探して一軒の家に行きました。その家の子がつけたマッチの軸で燃やしたランプの火は残っています。つまり、次から次へと受け渡されたものは永遠につづくだろう。その中のリレーに過ぎないということを金子みすゞさんをバチカンでパウロ二世に説明した後にしたそうです。この詩を読んでやはりそこまで思い浮かばないような国語の授業は国語の授業ではないと言われました。
・リベラルアーツというものの考えかた
子供のための物語であろうが、大人のための物語であろうが、数学、哲学であろうがそれぞれのこころというものには一貫した共通項があり、それを感じて、自分のものにしてゆくのがリベラルアーツの方法だと思います。言葉を音に変えるとあいまいな物が明確になってゆきます。しかも、それぞれの言語を超えた普遍的言語になります。
・言いたかったこと
「人間って本当に不思議ですよね」。ということを言いたかったのです。つぎにでてくるのは、「人間っていったい何なのか」。これは生き物の進化の途中から見ることができます。
・人間とは
京都大学の霊長類研究所の先生が言うには、人間とは相手の気持ちの分かるチンパンジーです。チンパンジーは相手の気持ちは分かりません。次にこころとは何かについてお話します。
・この音は何の音?
太陽から吹いてくる風の音だと仮定すると、太陽が爆発したときのフレアの電波の音です。電波の原因は、実験的な事実としてこの音を分析して分かることは、今から137億年前に確かに1粒の光から宇宙が生まれてきたことを表している事です。しかも、それは原因のない始まりだったことが分かるそうです。これから太陽は冬眠の状況になりますから、地球が氷河期になることが想定されています。
・核酸と言う物質
地球では水素、酸素、星で作られた炭素、窒素、鉄などが出来上がってゆきます。これから核酸が出来てきます。この核酸が神経のネットワークの中で分子集団に変化が起きると記憶になります。記憶ができるということは、現在と過去を分けることができます。それはつまり、現在と未来を分けることが出来ます。そうすると時間と言う概念が出来上がってきます。その時間と言う概念のおおもとになるのが、こころというものです。そして、自分の未来はどうなるのだろうか?と考えるわけです。
・こころはどうして出来てきたか?
人間が立ちあがるようになったから大きい脳を持つようになり、こころを持つことが出来るようになりました。しかし、立ち上がることによって骨盤が狭くなったので、子供を必要な時間だけおなかに入れておくことができずに早く産まなければならなくなりませんでした(人間は未熟児で産まれてきている)。だから人間は学校で教育を受けなければなりません。人間だけ産まれて来たときには自分ひとりでは生きられない状態です。人間は一人では生きられない。だから集団を作るようになるわけです。その集団を侵略するものがあればその集団を維持するために自分の命と引き換えに戦争をします。だから、人間の世界から戦争はなくなりません。戦争はやめようとして止められるものではありません。では、どうしたら止められるのか。それは人類の進化の途中で何ゆえにあなたは戦うのか、そういうことを科学の立場から理解することによって、そこを出発点としてどうしたら良いのかということが出てくるでしょう。それがリベラルアーツです。
以下、私の感想。
大陸では隣り合う国同士が資源や地の利などから領土を広げようと戦争をしてきました。戦争から自国を守ると言う大義で権力者が戦争を利用したり、政治を利用したり、宗教を利用してきました。宗教には他の宗教を受け入れるということはあまりありません。博愛の宗教、助け合う宗教、好戦的な宗教など色々あります。このような宗教の創始者や権力者が、もし、スペースシャトルに乗って宇宙から地球を見ることが出来ていたならば、自説にこだわらず、広い心で思想が形成されたのではないかと想像いたしました。この講義の後で薄羽さんが中心となって30人程の人たちで先生を囲む懇親会を行いましたが、参加者の1人の京さんが、10年ほど前に考えたこととして、サミットを宇宙で開いたら有意義なものになるだろうということを披露して頂きましたが、私も同感です。
・人間らしさとは
人間とは分かち合うことが出来るものです。その辺りの事を絶妙に言っているのが宗教です。特にキリスト教などはまさにそのとおりです。「理解されるより、理解することを求めさせてください。愛されるより、愛することを求めさせてください。それは与えることによって、与えられるからです。許すことによって、許されるからです」。人間は環境に適用するために耐えることが出来ます。ところが、環境の変わり方が早すぎるために適応できないので、耐えることが出来なくなっているだけの話です。そこに気がつく必要があります。
・事業をするためのマネージメント
佐治先生は松下にいたときに1兆円を売り上げました。そのうち、扇風機で500億円売り上げました。そのときのマネージメントですが、ビジョンをいかに持つか。次にビジョンを理念に変える。理念に変えたら組織がどうあらねばということが決まる。組織が決まればタイムスケジュールが決まってきます。
以上が、本日の佐治晴夫先生のお話で、持ち時間の20:30を過ぎて21:00過ぎまでお話して頂きました。その後、場所を51階の六本木ヒルズクラブに移動して、30人ほどで先生を囲む懇親会があり、参加させて頂きましたが、先生のお話は尽きませんでした。先生は夜通し話しても良いとおっしゃって頂き、予定の23:00を過ぎても楽しいひと時があっという間のようでした。
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佐治晴夫
2010年12月23日木曜日
Visionary Institute 2010 Seminar 第9回 佐治晴夫氏「創成のイノベーション 未来に継承するリベラルアーツ」 参加報告
Visionary Institute 2010 Seminar第9回 「創成のイノベーション 未来に継承するリベラルアーツ」を受講してまいりました。今年4月から始まったこのセミナーも、いよいよ最終回です。今回はクリスマスセミナー。株式会社エムシープランニング代表の薄羽美江さんによるとクリスマスセミナーとはイギリスで行われた年末に本物の科学者から科学の話を聞くというもので、今回はそれにふさわしい佐治晴夫氏をお招きしてのセミナーでした。
全体の感想としては、先生は学生さんに科学を分かりやすく説明するための引き出しをいっぱい持っていて、幾らでも話が尽きない方だと感じました。
全体の感想としては、先生は学生さんに科学を分かりやすく説明するための引き出しをいっぱい持っていて、幾らでも話が尽きない方だと感じました。
・宇宙と音楽
まずは先生を知るためにアメリカの天文学者、SF作家であるカール・セーガン博士の本を映画化した「コンタクト」の映像から始まりました。佐治教授とセーガン博士は1977年、ともにNASAのボイジャー計画に携わりました。この本でカール・セーガン博士から宇宙とのコンタクト方法を相談されて、数学と音楽を一緒にしてコミュニケーションに利用することを提案し、それが映画に採用されました。
まずは先生を知るためにアメリカの天文学者、SF作家であるカール・セーガン博士の本を映画化した「コンタクト」の映像から始まりました。佐治教授とセーガン博士は1977年、ともにNASAのボイジャー計画に携わりました。この本でカール・セーガン博士から宇宙とのコンタクト方法を相談されて、数学と音楽を一緒にしてコミュニケーションに利用することを提案し、それが映画に採用されました。
・失敗は何度でもしたほうが良い
最初のエピソードは糸川先生とのお話でした。佐治先生は初めの頃は東大の物性研究所に勤めていて、その向かい側に糸川先生の勤めている東京大学生産技術研究所がありました。そこで佐治先生は糸川先生に会う機会があり、そのような時に糸川先生の言われたことで印象に残っていることがあり、それを紹介されました。「人間は1回失敗しただけではダメだよ。何度でも失敗してもいいんだよ」、つまり「ご飯を炊くときに米の量を計るのを間違えて、水の量を計るのを間違えたときに、おいしいご飯が炊けることが有るではないか」、「だから一回失敗したからとしょげていてはダメで、大いに失敗しなさい」とおっしゃられたそうで、それが糸川イズムでした。その糸川イズムから「はやぶさ」が生まれましたが、その話は前回の的川先生がされました。
最初のエピソードは糸川先生とのお話でした。佐治先生は初めの頃は東大の物性研究所に勤めていて、その向かい側に糸川先生の勤めている東京大学生産技術研究所がありました。そこで佐治先生は糸川先生に会う機会があり、そのような時に糸川先生の言われたことで印象に残っていることがあり、それを紹介されました。「人間は1回失敗しただけではダメだよ。何度でも失敗してもいいんだよ」、つまり「ご飯を炊くときに米の量を計るのを間違えて、水の量を計るのを間違えたときに、おいしいご飯が炊けることが有るではないか」、「だから一回失敗したからとしょげていてはダメで、大いに失敗しなさい」とおっしゃられたそうで、それが糸川イズムでした。その糸川イズムから「はやぶさ」が生まれましたが、その話は前回の的川先生がされました。
・クリスマス講義
この講義はクリスマス講義と位置づけてお話をされました。そもそもクリスマス講義は1825年にイギリスの王立教会でマイケル・ファラデーが青少年のために最先端の科学を理解してもらうための科学実験講座で、途中戦争で中断しましたが、今では約183回になるのではないのでしょうか。佐治先生もこの講義を聴かれて、ご自分も日本でクリスマス講義を始められそうです。それから数えて今日のこの講義は126回目あたりということでした。
この講義はクリスマス講義と位置づけてお話をされました。そもそもクリスマス講義は1825年にイギリスの王立教会でマイケル・ファラデーが青少年のために最先端の科学を理解してもらうための科学実験講座で、途中戦争で中断しましたが、今では約183回になるのではないのでしょうか。佐治先生もこの講義を聴かれて、ご自分も日本でクリスマス講義を始められそうです。それから数えて今日のこの講義は126回目あたりということでした。
・「はじまり」とは何か?
先生は元々数学の出身で物理に移り、理論天文学の仕事につながってゆきました。東大に勤めていた頃には予算が少なかったため、日中は松下幸之助さんから声のかかった松下電器の研究所で働き、夜5時15分以降は東大で働くと言う生活をしていたそうです。その頃に考え始めたのが物事の根源的なこと、つまり、始まりでした。本当の始まりとは原因もなく始まらなければならないというところから宇宙の始まりに関心を持ってきました。
先生は元々数学の出身で物理に移り、理論天文学の仕事につながってゆきました。東大に勤めていた頃には予算が少なかったため、日中は松下幸之助さんから声のかかった松下電器の研究所で働き、夜5時15分以降は東大で働くと言う生活をしていたそうです。その頃に考え始めたのが物事の根源的なこと、つまり、始まりでした。本当の始まりとは原因もなく始まらなければならないというところから宇宙の始まりに関心を持ってきました。
・ゆらぎの実用化
松下電器ではその宇宙の始まりにかかわる根源的な「ゆらぎ」の研究をしていて、研究の成果として6時間VTR磁気ヘッド、宇宙の創生の理屈をそのまま使っているヘッドフォン、ゆらぎの扇風機、ゆらぎの風呂などを商品化してゆきました。
松下電器ではその宇宙の始まりにかかわる根源的な「ゆらぎ」の研究をしていて、研究の成果として6時間VTR磁気ヘッド、宇宙の創生の理屈をそのまま使っているヘッドフォン、ゆらぎの扇風機、ゆらぎの風呂などを商品化してゆきました。
・リベラルアーツとは?
これまで仕事をしてきた中で必要と考えてきたのがリベラルアーツで、普通は教養と訳されますが、中世ヨーロッパでは、職業教育とは別に人格形成を目的とした教養基礎科目のことを言います。その中には数学、音楽、天文学が含まれております。リベラルアーツとは既存の伝統や風習から大きく心を開放して新しい思想のパラダイムを目指すことです。
これまで仕事をしてきた中で必要と考えてきたのがリベラルアーツで、普通は教養と訳されますが、中世ヨーロッパでは、職業教育とは別に人格形成を目的とした教養基礎科目のことを言います。その中には数学、音楽、天文学が含まれております。リベラルアーツとは既存の伝統や風習から大きく心を開放して新しい思想のパラダイムを目指すことです。
以下、私の感想。
私はというと高校、大学では数学、英語と技術は得意でしたが、美術、音楽は全く不得手でした。そうか!だから中途半端なエンジニアになったのかと佐治先生のお話を聞いて合点がゆきました。問題解決や新しいものを創り出すには感性が重要ですが、私にはリベラルアーツが欠けていますね。そんな負い目があるので、出張の時には時間を見つけては美術館や博物館に足を運びます。ボストン美術館、ルーブル美術館、大英博物館、ゴッホ美術館、スペインの小さな美術館、イタリアの美術館などなど。
私はというと高校、大学では数学、英語と技術は得意でしたが、美術、音楽は全く不得手でした。そうか!だから中途半端なエンジニアになったのかと佐治先生のお話を聞いて合点がゆきました。問題解決や新しいものを創り出すには感性が重要ですが、私にはリベラルアーツが欠けていますね。そんな負い目があるので、出張の時には時間を見つけては美術館や博物館に足を運びます。ボストン美術館、ルーブル美術館、大英博物館、ゴッホ美術館、スペインの小さな美術館、イタリアの美術館などなど。
・まどみちおさんの詩(地球の用事)
まどみちおさんは玉川大学の真昼の天文台に行かれて6時間も観測室におられて「ああ、これがひかりですね」と言われたそうです。そのまどみちおさんの詩に地球の用事というのがあります。
ビーズつなぎの 手からおちた 赤いビーズ 指先から ひざへ ひざから ざぶとんへ
ざぶとんから たたみへ ひくいほうへ ひくいほうへと かけていって
たたみのすみの こげあなに はいってとまった
いわれた とおりの 道を ちゃんと かけて いわれた とおりの ところへ ちゃんと 来ました
と いうように 今 あんしんした顔で 光っている ああ こんなに 小さな ちびちゃんを
ここまで 走らせた 地球の 用事は なんだったのだろう
まどみちおさんは玉川大学の真昼の天文台に行かれて6時間も観測室におられて「ああ、これがひかりですね」と言われたそうです。そのまどみちおさんの詩に地球の用事というのがあります。
ビーズつなぎの 手からおちた 赤いビーズ 指先から ひざへ ひざから ざぶとんへ
ざぶとんから たたみへ ひくいほうへ ひくいほうへと かけていって
たたみのすみの こげあなに はいってとまった
いわれた とおりの 道を ちゃんと かけて いわれた とおりの ところへ ちゃんと 来ました
と いうように 今 あんしんした顔で 光っている ああ こんなに 小さな ちびちゃんを
ここまで 走らせた 地球の 用事は なんだったのだろう
これがリベラルアーツです。
以下、私の感想。
佐治先生の発案で玉川大学の屋上に「昼間の星」を見ると言う天文台を作られました。そのこころは、見えないと思い込んでいる真昼の星を見るという非日常体験をすることにより、思い込みと言うものを考えさせることにあるということでした。私はこのVisionary Instituteに参加して薄羽さんより、この天文台のスタッフをされている潮木さんを紹介されました。この天文台は毎週木曜日に公開されているので、私は2010年7月1日に潮木さんを尋ねて行きこの体験をさせていただきました。話は変わりますが、2011年1月1日のNHKのテレビで山で淡水(好適環境水)でマグロを育てている岡山理科大学の放送を見ました。ここでも、「魚は海水で生きる」というのと、「マグロは海で育つ」というのが思い込みだということを思い知らされました。
佐治先生の発案で玉川大学の屋上に「昼間の星」を見ると言う天文台を作られました。そのこころは、見えないと思い込んでいる真昼の星を見るという非日常体験をすることにより、思い込みと言うものを考えさせることにあるということでした。私はこのVisionary Instituteに参加して薄羽さんより、この天文台のスタッフをされている潮木さんを紹介されました。この天文台は毎週木曜日に公開されているので、私は2010年7月1日に潮木さんを尋ねて行きこの体験をさせていただきました。話は変わりますが、2011年1月1日のNHKのテレビで山で淡水(好適環境水)でマグロを育てている岡山理科大学の放送を見ました。ここでも、「魚は海水で生きる」というのと、「マグロは海で育つ」というのが思い込みだということを思い知らされました。
・谷川 俊太郎さんとの対談
言葉はあいまいなものです。しかし、谷川俊太郎さんとの対談で、それほどあいまいでも無いなということが分かりました。佐治先生が「宇宙って膨張しているんです」と言うと谷川さんは「そうですか。宇宙は膨らんでいるんですか。だから皆不安なのですね」と言われました。佐治先生が「地球と月は引き合っているんです」というと谷川さんは「万有引力というのは孤独な力なんですね」と言われました。佐治先生が「宇宙はひずんでいる」というと谷川さんは「そうですか、宇宙は歪んでいるんですか。だから人々は求め合うのですね」と言われました。このように、言葉はあいまいであるがゆえに、文学や詩があるわけで、どちらが良いとも悪いとも言えないものです。数学を解くにはすべて理詰めだけではなく、感性が無いと解けません。世の中の真実とは何かを追究してゆくシステムがリベラルアーツです。
言葉はあいまいなものです。しかし、谷川俊太郎さんとの対談で、それほどあいまいでも無いなということが分かりました。佐治先生が「宇宙って膨張しているんです」と言うと谷川さんは「そうですか。宇宙は膨らんでいるんですか。だから皆不安なのですね」と言われました。佐治先生が「地球と月は引き合っているんです」というと谷川さんは「万有引力というのは孤独な力なんですね」と言われました。佐治先生が「宇宙はひずんでいる」というと谷川さんは「そうですか、宇宙は歪んでいるんですか。だから人々は求め合うのですね」と言われました。このように、言葉はあいまいであるがゆえに、文学や詩があるわけで、どちらが良いとも悪いとも言えないものです。数学を解くにはすべて理詰めだけではなく、感性が無いと解けません。世の中の真実とは何かを追究してゆくシステムがリベラルアーツです。
・能における幽玄とゼロの美しさ
能の世界は1つの能面の中に2つの反対の世界(顔の左と右)が入っているので、数学のゼロと似ています。数学のy=1/xという分数関数のグラフを書くとxがプラスの方からゼロに近づくとyは大きくなり無限大になる、マイナスの方からゼロに近づくとマイナスの無限大になります。
能の世界は1つの能面の中に2つの反対の世界(顔の左と右)が入っているので、数学のゼロと似ています。数学のy=1/xという分数関数のグラフを書くとxがプラスの方からゼロに近づくとyは大きくなり無限大になる、マイナスの方からゼロに近づくとマイナスの無限大になります。
・なぜまばたきするのか?
なぜまばたきするのかをつめてゆくと、結論は、「人間の祖先は魚だった」なのですが、そこに至るまでの過程を説明されていました。小学生に自ら分からせるために「さあ立って。今から1分間まばたきしちゃダメだよ。まばたきした子は座るんだよ」と言って、まばたきしないことがどれほど大変か、そしてそれはどうしてかを考えさせることでこの結論に持ってゆくわけです。このように深いからくりを感覚的に捉えてゆくのもリベラルアーツ、難しいことを易しく伝えるのもリベラルアーツです。
なぜまばたきするのかをつめてゆくと、結論は、「人間の祖先は魚だった」なのですが、そこに至るまでの過程を説明されていました。小学生に自ら分からせるために「さあ立って。今から1分間まばたきしちゃダメだよ。まばたきした子は座るんだよ」と言って、まばたきしないことがどれほど大変か、そしてそれはどうしてかを考えさせることでこの結論に持ってゆくわけです。このように深いからくりを感覚的に捉えてゆくのもリベラルアーツ、難しいことを易しく伝えるのもリベラルアーツです。
・なぜバッハか
1977年9月5日NASAの太陽系外惑星探査機ボイジャー1号と2号にバッハのプレリュードとフーガを積もうと言ったのが佐治教授でした。なぜバッハか?それはバッハの音楽がいかに数学的に出来ているかということからです。そういうこともリベラルアーツの延長線上にあるわけです。
1977年9月5日NASAの太陽系外惑星探査機ボイジャー1号と2号にバッハのプレリュードとフーガを積もうと言ったのが佐治教授でした。なぜバッハか?それはバッハの音楽がいかに数学的に出来ているかということからです。そういうこともリベラルアーツの延長線上にあるわけです。
・月周回衛星「かぐや(SELENE)」が撮影した月越しに見えた地球
この映像は、月周回衛星「かぐや」がその役目を終えて、地球からの指示で月に激突して死ぬ時に、母である地球をとらえた映像で、その1時間40分後に月に激突しました。時は2009年6月11日。空気の無い月面から空気と水の星、地球が見えてくる。「この時のあの青い玉の上に私たちは確実にいたわけです。そういう思いであの水玉を見れるかどうか。それでかなり人生が変わると思いますね。」と佐治先生は言われました。
・自分の顔は自分では見れない!?
鏡で見ている顔は左右反対になっているので、本当の自分の顔は見ることができません。つまり、地球のことを一番知っていると自分では思っていても、実は何も分かっていないということです。
鏡で見ている顔は左右反対になっているので、本当の自分の顔は見ることができません。つまり、地球のことを一番知っていると自分では思っていても、実は何も分かっていないということです。
・皆さんへの質問
皆さんの中で「あしたも同じ自分でいられるか心配しながらご就寝された方はおられますか?」
皆さんの体は60兆の細胞で出来ています。その中のDNAのうちの1%は寝てからおきるまでの半日で置き換わっています。細胞は死んでいくからですね。つまり、ものとしての今日の自分は昨日の自分ではありません。つまり、自分を自分にしているのは自分と周りとの関係性で成り立っていると考えるのが一番妥当だと言われました。
皆さんの中で「あしたも同じ自分でいられるか心配しながらご就寝された方はおられますか?」
皆さんの体は60兆の細胞で出来ています。その中のDNAのうちの1%は寝てからおきるまでの半日で置き換わっています。細胞は死んでいくからですね。つまり、ものとしての今日の自分は昨日の自分ではありません。つまり、自分を自分にしているのは自分と周りとの関係性で成り立っていると考えるのが一番妥当だと言われました。
以下、私の感想。
ということは、約1ヵ月半で自分が物質としては100%別人になるという事ですね。こころは、過去の自分の行動をパターン化して記憶していて、今日も昨日と同じ行動をした方が安心、安全だと考えるからなのか、又はそのパターンを固定観念として自分はこういう人間だと思いこんでしまっているのか、なかなか変われないのかもしれません。結果を恐れずに、今までとちょっと違う行動をするとうまくゆく事があります。それを続けると、気付いた時にはこころも別人になるのでしょうね。また、自分と言うのは他人との関係性で成り立つということが重要ですから、素晴らしい人に巡り合うのも重要ですね。でも、待ってていてもそういう機会はなかなか訪れないので、自分から機会を作る事でしょうね。今日の佐治先生のお話を聞けたというのも私にとっては大切な財産です。
ということは、約1ヵ月半で自分が物質としては100%別人になるという事ですね。こころは、過去の自分の行動をパターン化して記憶していて、今日も昨日と同じ行動をした方が安心、安全だと考えるからなのか、又はそのパターンを固定観念として自分はこういう人間だと思いこんでしまっているのか、なかなか変われないのかもしれません。結果を恐れずに、今までとちょっと違う行動をするとうまくゆく事があります。それを続けると、気付いた時にはこころも別人になるのでしょうね。また、自分と言うのは他人との関係性で成り立つということが重要ですから、素晴らしい人に巡り合うのも重要ですね。でも、待ってていてもそういう機会はなかなか訪れないので、自分から機会を作る事でしょうね。今日の佐治先生のお話を聞けたというのも私にとっては大切な財産です。
・月が有っても無くても私たちの生活は変わらないか?
大昔に地球に小惑星が衝突して地球の軸が傾いて、四季ができました。衝突の衝撃で飛び散った岩石が固まったものが月です。月の引力があって地球の自転にブレーキをかけています。この力がないと地球の自転は1日8時間になってしまいます。
大昔に地球に小惑星が衝突して地球の軸が傾いて、四季ができました。衝突の衝撃で飛び散った岩石が固まったものが月です。月の引力があって地球の自転にブレーキをかけています。この力がないと地球の自転は1日8時間になってしまいます。
カエルの鳴き声のような音ですが、宇宙からやってくる電波を音にしたもので、太陽から吹いてくる太陽風を音にしたものです。風とは目に見えない空気の小さい分子が動くだけではありません。太陽から目に見えない粒粒がたくさんくるのだったら風と言っていいのではないでしょうか?今の学校教育では、風は空気の移動と決め付けてしまう子供を作ってしまうが、これではいけないのではないかと佐治先生は憂いておられます。
・宇宙飛行士が月に行ったら自分の体重は軽くなったと感じるでしょうか?重くなったと感じるのでしょうか?
文部科学省の正解は月は重力が地球の1/6だから、軽くなったと感じるというものです。しかし、小学生の子供の中には宇宙にいるときには無重力状態で、月に着いたら重力があるので、重くなったと感じると言いました。このような考え方が大事です。向井千秋さんが宇宙から帰ってきたときに言ったのは「ティッシュペーパーがね、こんなに重いとは思わなかったなかったわ」ということで、それを聞いていた子供たちはこのように答えるのではないでしょうか。
文部科学省の正解は月は重力が地球の1/6だから、軽くなったと感じるというものです。しかし、小学生の子供の中には宇宙にいるときには無重力状態で、月に着いたら重力があるので、重くなったと感じると言いました。このような考え方が大事です。向井千秋さんが宇宙から帰ってきたときに言ったのは「ティッシュペーパーがね、こんなに重いとは思わなかったなかったわ」ということで、それを聞いていた子供たちはこのように答えるのではないでしょうか。
・もし月が無かったらどうなったでしょうか?
もし、月がなかったら地球の自転の速さが3倍になります。そうすると地球上の風速は時速300Kmです。そうするとものすごい音がして音楽を聞くどころではない。だから、もし月が無かったら音楽はなかったですね。このように科学的な裏づけを持ちながら自由な発想をするような教育が大事ですね。
もし、月がなかったら地球の自転の速さが3倍になります。そうすると地球上の風速は時速300Kmです。そうするとものすごい音がして音楽を聞くどころではない。だから、もし月が無かったら音楽はなかったですね。このように科学的な裏づけを持ちながら自由な発想をするような教育が大事ですね。
・ジェット機が飛ぶ理屈と水洗トイレの理屈は同じだよね!
この話をしたら東京大学に数十人入るという高校の生徒さんはキョトンとしていた。こういう人が東大に入って政治家になったらこの国はどうなっちゃうのかな?ジェット機が飛ぶのは翼の上側と下側では風のスピードが違うからです。上側では長い距離を流れるので、スピードが速くなって圧力が小さくなり浮力が出てくるわけです。水洗トイレは下に下水が静かに流れていて圧力が下がってているので水洗トイレは流れてゆきます。ベルヌーイの法則を簡単に説明するとこのようになります。
この話をしたら東京大学に数十人入るという高校の生徒さんはキョトンとしていた。こういう人が東大に入って政治家になったらこの国はどうなっちゃうのかな?ジェット機が飛ぶのは翼の上側と下側では風のスピードが違うからです。上側では長い距離を流れるので、スピードが速くなって圧力が小さくなり浮力が出てくるわけです。水洗トイレは下に下水が静かに流れていて圧力が下がってているので水洗トイレは流れてゆきます。ベルヌーイの法則を簡単に説明するとこのようになります。
・人間の奇妙さを実にうまい具合に言っているのが宮沢賢治です
「春と修羅」の第一集の序で、「わたくしという現象は仮定された有機交流電燈のひとつの青い照明です。あらゆる透明な幽霊の複合体、風景やみんなといっしょにせわしくせわしく明滅しながら いかにもたしかに ともりつづける因果交流電燈のひとつの青い照明です」という文章を紹介されました。これはリベラルアーツをやっていないと分かりませんね。われわれは1つの人格と思ったらおお間違いです。Aさんと会っているときの人格とB君と会っているときの人格、歩いているときの人格と車に乗っているときの人格は微妙に違っています。ですから人は色々な人格の集まりであります。また、私たちの命には限りがありますが、しかしそのときに灯された光は消えないでしょう。
「春と修羅」の第一集の序で、「わたくしという現象は仮定された有機交流電燈のひとつの青い照明です。あらゆる透明な幽霊の複合体、風景やみんなといっしょにせわしくせわしく明滅しながら いかにもたしかに ともりつづける因果交流電燈のひとつの青い照明です」という文章を紹介されました。これはリベラルアーツをやっていないと分かりませんね。われわれは1つの人格と思ったらおお間違いです。Aさんと会っているときの人格とB君と会っているときの人格、歩いているときの人格と車に乗っているときの人格は微妙に違っています。ですから人は色々な人格の集まりであります。また、私たちの命には限りがありますが、しかしそのときに灯された光は消えないでしょう。
・ことりさんと一本の木の話(新美南吉の小説)
ことりと一本の木は仲良しでした。そしてことりは冬が来るので南の国に帰りました。次の年に戻ってきた時にはその木は切られていて株だけが残っていました。木は切られてマッチの軸になっていました。ことりはマッチを探して一軒の家に行きました。その家の子がつけたマッチの軸で燃やしたランプの火は残っています。つまり、次から次へと受け渡されたものは永遠につづくだろう。その中のリレーに過ぎないということを金子みすゞさんをバチカンでパウロ二世に説明した後にしたそうです。この詩を読んでやはりそこまで思い浮かばないような国語の授業は国語の授業ではないと言われました。
ことりと一本の木は仲良しでした。そしてことりは冬が来るので南の国に帰りました。次の年に戻ってきた時にはその木は切られていて株だけが残っていました。木は切られてマッチの軸になっていました。ことりはマッチを探して一軒の家に行きました。その家の子がつけたマッチの軸で燃やしたランプの火は残っています。つまり、次から次へと受け渡されたものは永遠につづくだろう。その中のリレーに過ぎないということを金子みすゞさんをバチカンでパウロ二世に説明した後にしたそうです。この詩を読んでやはりそこまで思い浮かばないような国語の授業は国語の授業ではないと言われました。
・リベラルアーツというものの考えかた
子供のための物語であろうが、大人のための物語であろうが、数学、哲学であろうがそれぞれのこころというものには一貫した共通項があり、それを感じて、自分のものにしてゆくのがリベラルアーツの方法だと思います。言葉を音に変えるとあいまいな物が明確になってゆきます。しかも、それぞれの言語を超えた普遍的言語になります。
子供のための物語であろうが、大人のための物語であろうが、数学、哲学であろうがそれぞれのこころというものには一貫した共通項があり、それを感じて、自分のものにしてゆくのがリベラルアーツの方法だと思います。言葉を音に変えるとあいまいな物が明確になってゆきます。しかも、それぞれの言語を超えた普遍的言語になります。
・言いたかったこと
「人間って本当に不思議ですよね」。ということを言いたかったのです。つぎにでてくるのは、「人間っていったい何なのか」。これは生き物の進化の途中から見ることができます。
「人間って本当に不思議ですよね」。ということを言いたかったのです。つぎにでてくるのは、「人間っていったい何なのか」。これは生き物の進化の途中から見ることができます。
・人間とは
京都大学の霊長類研究所の先生が言うには、人間とは相手の気持ちの分かるチンパンジーです。チンパンジーは相手の気持ちは分かりません。次にこころとは何かについてお話します。
京都大学の霊長類研究所の先生が言うには、人間とは相手の気持ちの分かるチンパンジーです。チンパンジーは相手の気持ちは分かりません。次にこころとは何かについてお話します。
太陽から吹いてくる風の音だと仮定すると、太陽が爆発したときのフレアの電波の音です。電波の原因は、実験的な事実としてこの音を分析して分かることは、今から137億年前に確かに1粒の光から宇宙が生まれてきたことを表している事です。しかも、それは原因のない始まりだったことが分かるそうです。これから太陽は冬眠の状況になりますから、地球が氷河期になることが想定されています。
・核酸と言う物質
地球では水素、酸素、星で作られた炭素、窒素、鉄などが出来上がってゆきます。これから核酸が出来てきます。この核酸が神経のネットワークの中で分子集団に変化が起きると記憶になります。記憶ができるということは、現在と過去を分けることができます。それはつまり、現在と未来を分けることが出来ます。そうすると時間と言う概念が出来上がってきます。その時間と言う概念のおおもとになるのが、こころというものです。そして、自分の未来はどうなるのだろうか?と考えるわけです。
地球では水素、酸素、星で作られた炭素、窒素、鉄などが出来上がってゆきます。これから核酸が出来てきます。この核酸が神経のネットワークの中で分子集団に変化が起きると記憶になります。記憶ができるということは、現在と過去を分けることができます。それはつまり、現在と未来を分けることが出来ます。そうすると時間と言う概念が出来上がってきます。その時間と言う概念のおおもとになるのが、こころというものです。そして、自分の未来はどうなるのだろうか?と考えるわけです。
・こころはどうして出来てきたか?
人間が立ちあがるようになったから大きい脳を持つようになり、こころを持つことが出来るようになりました。しかし、立ち上がることによって骨盤が狭くなったので、子供を必要な時間だけおなかに入れておくことができずに早く産まなければならなくなりませんでした(人間は未熟児で産まれてきている)。だから人間は学校で教育を受けなければなりません。人間だけ産まれて来たときには自分ひとりでは生きられない状態です。人間は一人では生きられない。だから集団を作るようになるわけです。その集団を侵略するものがあればその集団を維持するために自分の命と引き換えに戦争をします。だから、人間の世界から戦争はなくなりません。戦争はやめようとして止められるものではありません。では、どうしたら止められるのか。それは人類の進化の途中で何ゆえにあなたは戦うのか、そういうことを科学の立場から理解することによって、そこを出発点としてどうしたら良いのかということが出てくるでしょう。それがリベラルアーツです。
人間が立ちあがるようになったから大きい脳を持つようになり、こころを持つことが出来るようになりました。しかし、立ち上がることによって骨盤が狭くなったので、子供を必要な時間だけおなかに入れておくことができずに早く産まなければならなくなりませんでした(人間は未熟児で産まれてきている)。だから人間は学校で教育を受けなければなりません。人間だけ産まれて来たときには自分ひとりでは生きられない状態です。人間は一人では生きられない。だから集団を作るようになるわけです。その集団を侵略するものがあればその集団を維持するために自分の命と引き換えに戦争をします。だから、人間の世界から戦争はなくなりません。戦争はやめようとして止められるものではありません。では、どうしたら止められるのか。それは人類の進化の途中で何ゆえにあなたは戦うのか、そういうことを科学の立場から理解することによって、そこを出発点としてどうしたら良いのかということが出てくるでしょう。それがリベラルアーツです。
以下、私の感想。
大陸では隣り合う国同士が資源や地の利などから領土を広げようと戦争をしてきました。戦争から自国を守ると言う大義で権力者が戦争を利用したり、政治を利用したり、宗教を利用してきました。宗教には他の宗教を受け入れるということはあまりありません。博愛の宗教、助け合う宗教、好戦的な宗教など色々あります。このような宗教の創始者や権力者が、もし、スペースシャトルに乗って宇宙から地球を見ることが出来ていたならば、自説にこだわらず、広い心で思想が形成されたのではないかと想像いたしました。この講義の後で薄羽さんが中心となって30人程の人たちで先生を囲む懇親会を行いましたが、参加者の1人の京さんが、10年ほど前に考えたこととして、サミットを宇宙で開いたら有意義なものになるだろうということを披露して頂きましたが、私も同感です。
大陸では隣り合う国同士が資源や地の利などから領土を広げようと戦争をしてきました。戦争から自国を守ると言う大義で権力者が戦争を利用したり、政治を利用したり、宗教を利用してきました。宗教には他の宗教を受け入れるということはあまりありません。博愛の宗教、助け合う宗教、好戦的な宗教など色々あります。このような宗教の創始者や権力者が、もし、スペースシャトルに乗って宇宙から地球を見ることが出来ていたならば、自説にこだわらず、広い心で思想が形成されたのではないかと想像いたしました。この講義の後で薄羽さんが中心となって30人程の人たちで先生を囲む懇親会を行いましたが、参加者の1人の京さんが、10年ほど前に考えたこととして、サミットを宇宙で開いたら有意義なものになるだろうということを披露して頂きましたが、私も同感です。
・人間らしさとは
人間とは分かち合うことが出来るものです。その辺りの事を絶妙に言っているのが宗教です。特にキリスト教などはまさにそのとおりです。「理解されるより、理解することを求めさせてください。愛されるより、愛することを求めさせてください。それは与えることによって、与えられるからです。赦すことによって、赦されるからです」。人間は環境に適用するために耐えることが出来ます。ところが、環境の変わり方が早すぎるために適応できないので、耐えることが出来なくなっているだけの話です。そこに気がつく必要があります。
人間とは分かち合うことが出来るものです。その辺りの事を絶妙に言っているのが宗教です。特にキリスト教などはまさにそのとおりです。「理解されるより、理解することを求めさせてください。愛されるより、愛することを求めさせてください。それは与えることによって、与えられるからです。赦すことによって、赦されるからです」。人間は環境に適用するために耐えることが出来ます。ところが、環境の変わり方が早すぎるために適応できないので、耐えることが出来なくなっているだけの話です。そこに気がつく必要があります。
・事業をするためのマネージメント
佐治先生は松下にいたときに1兆円を売り上げました。そのうち、扇風機で500億円売り上げました。そのときのマネージメントですが、ビジョンをいかに持つか。次にビジョンを理念に変える。理念に変えたら組織がどうあらねばということが決まる。組織が決まればタイムスケジュールが決まってきます。
佐治先生は松下にいたときに1兆円を売り上げました。そのうち、扇風機で500億円売り上げました。そのときのマネージメントですが、ビジョンをいかに持つか。次にビジョンを理念に変える。理念に変えたら組織がどうあらねばということが決まる。組織が決まればタイムスケジュールが決まってきます。
・真昼の星
先生の本日のクリスマスギフトとして北海道の陸別にある銀河の森天文台で115cmの望遠鏡でとってきた青空の中での真昼の星を撮影されたものを見せて頂きました。先生は金子みすゞさんの「星とたんぽぽ」という詩を紹介されました。
青いお空の底ふかく、 海の小石のそのやうに、 夜が来るまで沈んでる、 昼のお星は目に見えぬ。
見えぬけれどもあるんだよ、 見えぬものでもあるんだよ。
常時昼の星を観測できるのは銀河の森天文台と旭川の天文台です。そして毎週木曜日に観測できるのが玉川大学の天文台です。
先生の本日のクリスマスギフトとして北海道の陸別にある銀河の森天文台で115cmの望遠鏡でとってきた青空の中での真昼の星を撮影されたものを見せて頂きました。先生は金子みすゞさんの「星とたんぽぽ」という詩を紹介されました。
青いお空の底ふかく、 海の小石のそのやうに、 夜が来るまで沈んでる、 昼のお星は目に見えぬ。
見えぬけれどもあるんだよ、 見えぬものでもあるんだよ。
常時昼の星を観測できるのは銀河の森天文台と旭川の天文台です。そして毎週木曜日に観測できるのが玉川大学の天文台です。
以上が、本日の佐治晴夫先生のお話で、持ち時間の20:30を過ぎて21:00過ぎまでお話して頂きました。
その後、場所を51階の六本木ヒルズクラブに移動して、30人ほどで先生を囲む懇親会があり、参加させて頂きましたが、先生のお話は尽きませんでした。先生は夜通し話しても良いとおっしゃって頂き、予定の23:00を過ぎても楽しいひと時があっという間のようでした。
その後、場所を51階の六本木ヒルズクラブに移動して、30人ほどで先生を囲む懇親会があり、参加させて頂きましたが、先生のお話は尽きませんでした。先生は夜通し話しても良いとおっしゃって頂き、予定の23:00を過ぎても楽しいひと時があっという間のようでした。
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